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文化

ハムリンの365日:端午節

2018年6月15日 15:41
 編集者:王笑陽

登場キャラクター:

 ハムリン:中国名は“阿仓”。みんなから「ハムリン先生」って呼ばれている女の子です。頭脳明晰で可愛いのに加えて、ちょっとエッチな所が特徴。普段はとても優しく、面白おかしく、脳天気。美味しい物を食べることと、ロポポと一緒に寝るのが大好きです。

 ハムチン:ハムリンの親友で、京都に住むハムスターの男の子。

 いよいよ明日から三連休!仕事が終わって家に戻ったハムリンはもうくたくただ。

 「え?なにこれ?」家のドアの前に小さなダンボールが置いてある。持って入ろうとしたところに、ウィチャットの着信音が鳴った。京都にいる友達、ハムチンからのメッセージだ。

 「ハムリン!元気?ちまき届いた?ぼくの手作りちまきだよ!美味しいかどうかぜひ教えてね~」と。

 ダンボールを開けてみると、細長い円錐形のものが5本入っていた。皮は緑でヨシの葉に似ているが、形がなんだかちょっとおかしい。

 「届いたけど、でも、これがちまきなの?」

 ハムリンは驚いてハムチンに返信した。

 「そうだよ、今日は中国の端午の節句だと聞いたからわざわざ作ってあげたんだ。味は?」

 とハムちんから即レスが返ってきた。。

 不思議だと思いながら、ハムリンはそれを茹でてみた。皮を剥くと、白くてもちもちとしたお団子のような中身が現れた。

 「おかしい……、でもおいしい!」。

 食べてみたら柔らかくてとても甘い。気がつくとすっかり食べてしまっていた。

 「見た目や中身などは関係ない。味が勝負だね!」

 腹がいっぱいになったハムリンはとても満足だ。


豆知識:日本でもちまきに地域差

 節句のお祝いの食べ物といえば、中国も日本もちまきを食べる風習がある。しかも両国とも、そのちまきには地域差がある。面白いことに、中国では南北でちまきの中身が違うが、日本では東西で違う。

 中国のちまきは、水分を吸わせたもち米を味付けした肉や小豆あんなどと一緒にヨシの葉で包んで、形を正四面体にしたものが主流だが、北部では甘いちまき、南部では塩辛いのが好まれる。

 一方、日本においては、関東ではもち米を肉やタケノコなどと一緒に竹の皮で包んだものが多いのに対して、関西では笹の葉で白くもちもちとした甘いお団子を包んで細長い円錐形にした「菓子系ちまき」が多くなっている。

(編集:W 漫画:弱弱)