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19世紀の音色を再現 ショパン国際ピリオド楽器コンクール

2018年 3月 15日16:40 提供:新華網日本語

ポーランドの国立ショパン研究所(NIFC)のマチェイ・ヤニツキ副所長は13日、トッパンホール(東京都文京区)で、ワルシャワで今年9月に開催を予定する「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」のプロモーションを行った。同研究所は世界的なピアノコンクール「ショパン国際ピアノコンクール」を主催することで知られる。

ピリオド楽器とは、楽曲が作られた当時の様式を持つ楽器を指し、古楽器とも呼ばれる。コンクール出場者は主催者が指定する楽器の中から、楽曲に合うものを自ら選んで演奏する。出場者には選んだ楽曲と楽器が芸術的見地から妥当であるかが求められ、演奏の巧拙以外に楽器選択の妥当性も評価基準の1つとなる。

ヤニツキ氏は「ピリオド楽器の演奏は私たちの感受性を目覚めさせ、現代楽器では分からないショパンの新たな魅力を引き出す」と語り、本コンクールの目的が、ショパン作曲当時の音の魅力を多くの人に伝えることにあると述べた。

国立ショパン研究所のアーティスティックアドバイザーの佐藤正治氏は「ショパン国際ピアノコンクールでは中国からも入賞者が出ている。ピリオド楽器の分野でも中国や韓国などアジアのピアニストに大勢参加して欲しい」と期待を示した。

会場ではベトナムのピアニスト、ダン・タイソン氏によるデモ演奏も行われた。ショパン演奏家としても名高いダン氏は、1980年の第10回ショパン国際ピアノコンクールでアジア人として初めて優勝し注目を集めた。今回のピリオド楽器コンクールでも審査員を務める。

ショパン国際ピリオド楽器コンクールの申し込みはすでに始まっている。書類審査とDVDによる実技審査を通過した参加者約30名が、ワルシャワで9月2日から14日まで開催される予選と本選に臨む。コンクールの様子はインターネットで中継されるという。(橋口いずみ)

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