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「マンハント」が日本で絶賛公開 高倉健さんへのオマージュ

2018年 2月 17日17:11 提供:新華網日本語

「追捕」のワンシーン、チャン・ハンユー(右)と福山雅治。(ギャガ株式会社提供)

70年代の日本映画「君よ憤怒の河を渉(わた)れ」をジョン・ウー監督がリメイクした「マンハント」(原題:追捕)」が日本で公開され、日本の映画ファンらの注目を集めている。

「君よ憤怒の河を渉れ」は、1974年に徳間書店から出版された西村寿行の同名小説が原作で、1976年に映画化され、故・高倉健さんにとっては東映退社後の第1作となった。1978年には「追捕」のタイトルで中国でも上映され、中国全土で8億人が鑑賞し、多くの中国人に影響を与えた不朽の名作となった。高倉健さんはこの作品で、日本人と中国人にとっての「クールでハンサム」な憧れの存在となった。

ジョン・ウー監督は同作品のリメイクについて、憧れだった高倉健さんへのオマージュだと述べている。新作「マンハント」は1976年作品の単なるリメイクではなく、原作の小説をベースに改編し、新たな物語が作り出された。数年にわたってさまざまなスタイルの映画を手がけてきたウー監督が、最も得意とするアクション映画に戻ってきた作品でもある。

作中では、チャン・ハンユーと福山雅治という中国と日本の実力派俳優2人が、大阪を舞台に、銃撃や追跡、乱闘、水上バイクでのチェイスなどの激しいアクションを展開。ウー監督らしさにあふれた作品となっている。

「追捕」のワンシーン、チャン・ハンユー(左)と福山雅治。(ギャガ株式会社提供)

この作品の撮影には、大阪市も全面的に協力した。大阪市にとっては、マイケル・ダグラスと高倉健の主演で1989年に公開された米映画「ブラック・レイン」以来、約30年ぶりの外国大作映画の撮影となった。

新作には、チャン・ハンユー演じるドゥ・チウが警察に追われて地下の線路に飛び降り、電車にひかれそうになる迫力あふれるシーンがある。このワンシーンを撮影するため、撮影班は3日間を使い、300人のエキストラを動員して、近鉄の大阪上本町駅で、終電が終わるのを待って撮影した。

「追捕」のワンシーン、日本の伝統的な夏祭り。(ギャガ株式会社提供)

大阪城を囲む堀と大阪城公園は大阪のシンボルだが、ここでも2000人以上のエキストラが動員され、日本の伝統的な夏祭りが再現された。祭りの鐘や太鼓の音をバックに、ドゥ・チウと福山雅治演じる矢村聡が水上バイクを使ったスリリングなチェイスシーンを展開。大阪のにぎやかな風景と水上バイクでのアクションは、ジョン・ウー監督らしさ全開の見応えのあるシーンとなっている。

「追捕」のワンシーン。(ギャガ株式会社提供)

映画には、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」や、大東市の「アクティブ・スクウェア・大東」など大阪のランドマークも多数登場。おしゃれでモダンな大都市・大阪の様子が映し出されている。大阪観光局は、大阪という都市の魅力を映画を通じて中国人観光客にアピールし、さらに多くの中国人観光客を大阪に呼び込み、ロケ地巡りなどを楽しんでもらいたいとしている。

「追捕」のラストシーン、チャン・ハンユー(右)と福山雅治が握手をして別れる。(ギャガ株式会社提供)

「マンハント」を配給するギャガ株式会社の依田巽社長は、チャン・ハンユーと福山雅治が握手をして別れる映画のラストシーンについて、「満開の桜の下で、一人は中国語を話し、もう一人は日本語を話し、微笑みながら握手をして別れる。このシーンは中国と日本の両国のさらに素晴らしい未来を指し示したものだ」と語った。(可越)

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