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ジャンプの常馨月選手:2022年は1人じゃないはず

2018年 2月 12日9:10 提供:新華網日本語

「飛ぶのが好きなんです。空中での部分についてはうまくできているのでは」。女子スキージャンプ中国代表の常馨月選手は10日、平昌アルペンシア・ジャンプセンターで自身の強みについて、そう笑顔で語った。

この日、平昌冬季五輪女子個人ノーマルヒル2度目の公式練習が行われた。中国からただ1人参加の常選手は16番目に登場し、3度のジャンプを行った。前の2度のジャンプは公式練習に参加した34選手中10位前後の記録だったが、3回目のジャンプでは「風が良くなくて、スピードが落ちてしまった」と語ったように24位にまで落ちてしまった。しかし常選手は、「全体的に言えば、この会場はとても気持ちがいいし、自分自身の状態も悪くない。なので12日の本戦を楽しみにしている」と前向きに語った。

常選手は、今年1月下旬に行われたスキージャンプ・ワールドカップ日本ラウンドで好成績を収め、五輪出場の最後の切符をつかみ取った。その結果、中国の女子スキージャンプ選手として初の冬季五輪出場という歴史的快挙を成し遂げた人物になったのだ。

吉林省通化市出身の常選手は、子どもの頃はスピードスケートのショートトラックの選手だった。しかし、7年前にスキージャンプ競技で選手をスカウトしているのを耳にすると、転向した思いが湧いてきたという。「あの頃はこの種目について何も知らなかった。2枚のスキー板だけで空を飛ぶのは冒険的ですごいことだと感じていただけだった。そして最初は試しにやってみるだけのつもりで、こんなに好きになるとは思いもしなかった」。

スキージャンプは中国ではまだマイナーな種目だ。ここ数年、選手やコーチのたゆまぬ努力によって、中国スキージャンプ界も一定の成績を収めるようになってきているが、それでも依然として世界のトップとの間には大きな差がある。これについて常選手は、練習場所が足りないことがスキージャンプの普及を妨げる大きな要因になっていると感じており、「日本のレベルが高いのは、家のすぐそばにジャンプ台があっていつでも練習できるから。私たちも彼らのように練習したいけれど、十分な練習時間は確保できない」と肩を落とす。

平昌五輪では、常選手の1本1本のジャンプが中国冬季五輪の歴史に刻まれることになる。だが彼女は現在、自分の技術や動作のことで頭がいっぱいで、他のことはあまり考えていないという。そして最後に彼女は、「平昌は第一歩であり、私は試合を楽しみ、学ぶためにやって来た。でも2022年には私1人ではないはずで、良い成績を収める自信もある」と力強く語った。

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