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中国の民間手工芸-ろうけつ染め

2015年 8月 26日16:24

 ろうけつ染めは、中国の伝統紡織染物工芸で、絞り染め、型染めとならんで三大模様染め技術と称される。


  ろうけつ染めは中国南西部の少数民族地区に代々伝えられている。特に貴州省では少数民族の生活に欠くことができない芸術だ。貴州省の黄平、重安江一帯、丹寨県の苗(ミャオ)族の女性はろうけつ染めを主要な装飾具としており、頭巾、腰巻き、衣服、スカート、ゲートルはすべてろうけつ染めで作られている。このほか、傘カバー、枕カバー、コメなどを入れるかごのカバー、風呂敷、背負いひもなどにもろうけつ染めが使われる。貴州省安順、普定一帯に住む苗族の女性は、衣服の袖やえり、前後の縁にろうけつ染めで模様をあしらう。青と白の二色のほか、赤、黄、緑などの色も使われることがある。

  少数民族のろうけつ染めのデザインには特色がある。苗族の図案は古代の銅製の鼓や民間伝説に出てくる題材が多く、日常生活で親しみがある花、鳥、虫、魚などの図案も登場する。布依(プーイー)族は幾何学模様を好む。