中国山東省の黄河河口に位置する黄河三角州国家級自然保護区によると、同保護区でこのほど珍しいペリカンが発見され、鳥類専門家により中国の国家１級保護動物モモイロペリカンであることが確認された。同保護区でこの種類のペリカンが確認されたのは今回が初めてという。

保護区ではここ数年、厳格な保護管理と科学的な生態補水、一連の湿地回復プロジェクトの実施により、湿地の生態系機能や水質が大幅に改善し、ペリカンが主食とする魚が増えた。

１０月下旬以降には鳥たちが渡りの時期に入り、ニシハイイロペリカン４０羽余りが姿を見せた。研究員の王安東（おう・あんとう）氏は、モモイロペリカンがニシハイイロペリカンの群れの中にいることから、自分の群れからはぐれてニシハイイロペリカンと共に移動していると分析している。（記者／呉書光）

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