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中国の研究者、重症熱性血小板減少症候群の炎症反応を解明

2020年 8月 17日11:34 提供:新華網日本語

中国の研究者が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の炎症反応の機序を解明した。中国科学院武漢ウイルス研究所の彭珂(ほう・か)氏と肖庚富(しょう・こうふ)氏の両研究チームが、軍事科学院軍事医学研究院の劉瑋(りゅう・い)氏の研究チームと協力し、臨床検体によるトランスクリプトーム解析と定量的プロテオーム解析を行うマルチオミクス解析により、マダニによって感染する新型ブニヤウイルス感染症の発症機序を明らかにした。

SFTSは中国で初めて感染が確認され、東アジアで流行したウイルス感染症で、新型ブニヤウイルスへの感染によって引き起こされ、突然発症する。致死率が高く、今のところ有効なワクチンがない。

研究チームは、SFTSの炎症反応が症状の進行、致死的転帰と大きな関係があり、新型ブニヤウイルスの感染によって誘発されたミトコンドリア損傷が炎症反応の発生と関連する可能性を発見。さらに、新型ブニヤウイルスがミトコンドリアDNAの酸化を誘発し、BCL-2ファミリータンパク質Bak/Baxを活性化させ、酸化したミトコンドリアDNAの細胞質中への放出を促進し、これが結合することでNLRP3インフラマソームを活性化させ、炎症反応を引き起こすことを解明した。

研究成果は米科学誌「Cell Reports」の電子版に掲載された。

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