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自然保護区で希少鳥類ブロンズトキの自然繁殖を確認 雲南省

2020年 7月 11日10:34 提供:新華網日本語

1日、巣の中のブロンズトキの幼鳥。(昆明=新華社配信)

中国雲南省大理ペー族自治州剣川県の剣湖湿地省級自然保護区にこのほど、希少鳥類のブロンズトキ数羽が姿を現した。研究スタッフによる追跡調査により、ブロンズトキは同湿地で自然繁殖しており、ひな3羽が誕生していたことが分かった。

ブロンズトキは主に欧州南部、アフリカ、中米、アジアに分布している。中国の国家2級保護動物に指定されているが、長期間確認されなかったため、国際自然保護連合(IUCN)の基準に照らし、多くの専門家が中国では絶滅していたと考えていた。

剣湖湿地管護局の職員が6月初め、定期巡回中にブロンズトキ8羽の足跡を初めて発見した。研究スタッフの追跡調査と行動観察の結果、同湿地のサギ類繁殖区域でブロンズトキが繁殖していることが確認できた。また、巣の中で幼鳥3羽が見つかった。

中国科学院昆明動物研究所鳥類グループの伍和啓(ご・わけい)博士は「雲南省で初めてブロンズトキの自然繁殖に関する情報を得られた。国内では非常に珍しい」とした上で、ブロンズトキの繁殖期は地域ごとに異なるが、一般的に春に集団で巣を作り、一つの巣に3~5個の卵を産むと説明。今回の情報は、ブロンズトキに関する研究・保護事業を展開する上で重要な意義を持つと述べた。(記者/趙珮然)