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国家監察委調査チーム、李文亮医師の件に関する調査報告を公表

2020年 3月 20日8:34 提供:新華網日本語

中国国家監察委員会の調査チームは19日、李文亮(り・ぶんりょう)医師の件に関する調査報告を公表した。

調査報告によると、李氏は湖北省武漢市中心医院の眼科医師で中国共産党員。勤務中に新型コロナウイルスに感染し2月7日に死亡した。34歳だった。

湖北省の一部の病院は昨年12月、原因不明の肺炎患者を相次ぎ収容した。武漢市衛生健康委員会は同月30日、原因不明の肺炎患者の治療に最善を尽くすようにとの指示を関連部門に文書で通達した。

同僚から情報を受けた李氏は同日中に微信(ウィーチャット)のグループチャットで「華南果物海鮮市場で重症急性呼吸器症候群(SARS)の症例7例を確認」などの情報を写真や動画を含めた形で配信。その後も「コロナウイルスの感染が確定した。現在ウイルスのタイプを調べている」「外部には漏らさないように。家族に注意喚起を」などの情報発信を続けた。これらの情報やその他の関連情報は社会の注目を集めた。

武漢市公安局中南路派出所は1月3日、同市の原因不明肺炎の予防と抑制に関する活動計画に基づき、李氏を派出所に呼び、事情聴取した。李氏は微信でSARSに関する情報を発信した行為は間違っており、今後は注意すると表明。同派出所は李氏に対し訓戒書を作成した。

李氏は1月10日に発熱し、12日に武漢市中心医院眼科病室に入院した。14日に呼吸・重篤症医学科三病区、23日には呼吸・重篤症医学科集中治療室(ICU)に移動したが、2月7日に死亡した。主治医は、李氏の命は救えなかったが治療は規範的であり、応急処置も適切で、皆が最善を尽くしたと語った。

武漢市人力資源・社会保障局は既に李氏を労災認定している。関連規定に基づき、李氏には労働災害補助金全額が支給され、葬儀補助金も審査の上で支給された。

調査チームは、中南路派出所が訓戒書を作成したことについて、適当でなく、法執行の手続きも規範に合っていなかったと判断。武漢市の監察機関に対し今回の件について監督と是正を行うよう助言し、公安機関に訓戒書の取り消しや、関係者の責任追及、処理結果の速やかな公開を求めた。

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