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中国、医療廃棄物の処理施設の建設を各地級市に要請

2020年 3月 14日17:34 提供:新華網日本語

4日、湖北省武漢青山区にある武漢北湖雲峰環保科技有限公司の医療廃棄物用の容器。(武漢=新華社記者/才揚)

中国政府は10日、各地級市に対し、規格を満たした医療廃棄物の処理施設を年末までに少なくとも1カ所建設するよう要請した。

国家衛生健康委員会(NHC)や中国生態環境部(MEE)を含めた関係部門・委員会は、作業計画を発表。MEE応急弁公室の趙群英(ちょう・ぐんえい)主任は記者会見で、すべての県は2022年6月末までに、医療廃棄物の収集・輸送・処理を行う体制を完備するべきだと述べた。

趙氏は、国内の医療廃棄物や医療汚物の処理と廃棄は、規則にのっとって行われており、新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防と制御対策が原因で環境問題が生じる恐れはないと述べた。

4日、湖北省武漢青山区にある武漢北湖雲峰環保科技有限公司で医療廃棄物を運ぶ作業員ら。(武漢=新華社記者/才揚)

趙氏によれば、中国の医療廃棄物の処理能力は、新型肺炎の流行前は1日平均4902・8トンだったが、現在は23%増の6022トンに伸びている。同氏はさらに、国内各地の医療廃棄物の処理施設は平均して約50%の稼働率で操業しているため、医療廃棄物は適時処分可能だとして、新型肺炎関連の医療廃棄物は全体の約20%を占め、廃棄されたその日のうちに処分できると説明した。

世界保健機関(WHO)によると、医療廃棄物にはさまざまあり、使用済みの注射針や注射器、包帯などの外傷用医薬材料、臓器、検体、血液、化学物質、医薬品、医療機器、放射性物質などがある。

趙氏は、まだ、医療廃棄物用の処理施設がなく、近隣都市に協力を求めなければならない地級市がいくつかあると指摘した。

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