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お正月帰省しない息子に母親が「餃子作りセット」を送る、郵送料金666元

2020年 1月 17日16:46 提供:東方網 編集者:王笑陽

 旧正月の大晦日に家族全員で餃子を作って食べるのは、中国の北方においては単なる習慣というより、行事と言ってもよいほど大事なことだ。このほど、山東省のある母親が、666元(約10681円)の高い郵送料をかけて、仕事が原因でお正月に帰省できない息子に餃子を作るための材料や道具を送ったことが、中国のネットで話題になった。

 息子の李さんは、山東省濰(い)坊市出身。遼寧省瀋陽市で卒業して就職したが、まだ実習期間中なので、今年のお正月は帰省しないと決めた。そしてこのことを故郷の母に伝えたところ、まもなく実家から郵便が送られてきた。母親からはあらかじめ「餃子を送ったよ」との連絡があったが、箱を開けて李さんは驚いた。中にはめん棒と餃子の餡、さらに餃子一個分ずつに分けられた小麦粉生地が入っていた。そして母親が書いたメモも。

箱の中に餃子作りのための材料と道具が入っている

 メモには、「カタチは違ってもお母さんの手作りの味は変わらない。以下は作り方で、ちょっと読めばすぐに分かると思うよ」、というメッセージと、その下には餃子の作り方と茹で方、その上きれいなイラストまで描かれていた。

母親の手書きのメモ

 「へええ?お母さんは僕に自分で作らせる気?!!お母さんの作った餃子を冷凍して送ってくれたと思ったのに…」。李さんは母親からの送り物に驚いたと同時に、喜びを感じた。しかもこの郵便パックを送るのに666元もしたと聞かされて、感動のあまりSNSに投稿せずにはいられなかったという。

 ウェイチャットのモーメンツに投稿された李さんの投稿に対して、「お母さんはかっこいい!」「このようなお母さんもほしい」といったコメントが寄せられている。李さんによると、郵便パックをもらった翌日にお母さんのメモに従って餃子を作った。お母さんが作るような形のいい餃子はできなかったが、全部食べたという。