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中国製品を世界に届ける英国人ビジネスマン 浙江省義烏市

2019年 12月 4日11:34 提供:新華網日本語

11月30日、義鳥市の国際商貿城でスマートフォンを使って顧客に新商品の紹介をライブ配信する泰山さん(右)。(義鳥=新華社記者/譚進)

英国人のニゼルさんは2005年初め、中国浙江省義烏(ぎう)市の卸売市場国際商貿城を訪れ、経営者向けに英語の研修を行った。相手に「安如泰山(あんじょたいざん)」の印象を与えるため、ニゼルさんは自らの中国名を「泰山」とした。

泰山さんは2008年、大学で学んだマーケティング知識を実践に移そうと、輸出入会社を設立。さらに2012年には、外国人バイヤーが集まるという同市の優位性を生かして洋食レストランを開いた。

2014年11月以来、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」のうち義烏を始発駅とする路線11本が相次いで開通、泰山夫婦の輸出入ビジネスもまた新たなルートを切り開いた。クリスマス商品からインテリア用品まで、泰山夫婦は数多くの中国製品を、欧米の国・地域に向けて次々と販売している。泰山さんは「中国製品は高品質かつ低価格、しかも品質は向上を続け、販売ルートもいっそう拡大している」と語った。

ビジネス環境の持続的な改善は、義烏市を訪れて商売を営む大勢の泰山のような外国人バイヤーを呼び込んでいる。現在、180万種類余りの商品が同市から世界219カ国・地域へ向けて輸出されており、毎年約50万人の外国人バイヤーが買い付けに訪れている。また同市に駐在している外国人バイヤーは、100余りの国・地域の約1万5千人に上る。統計によると、同市には123カ国・地域の外資系企業が2829社あるという。