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日本籍元解放軍兵士の人生を描いた漫画作品の出版記念座談会 北京で開催

2019年 11月 13日15:34 提供:新華網日本語

8日、座談会の参加者に敬礼する砂原恵氏。(北京=新華社記者/李佼俐)

日本籍の元解放軍兵士、砂原恵氏の激動の人生を描いた漫画作品「血と心-日本籍元解放軍兵士・砂原恵の激動の人生」(原題「血与心-日籍解放軍戦士砂原惠的伝奇人生」)の出版記念座談会が8日午後、北京市人民対外友好協会で開かれた。人民中国雑誌社、中国国際友人研究会、北京市人民対外友好協会および新星出版社が共催した座談会には、業界関係者70人余りが出席した。

人民中国雑誌社の王衆一(おう・しゅういつ)編集長はあいさつで、今年は新中国成立70周年にあたり、中日両政府が後押しする「中日青少年交流推進年」でもあるとし、中日関係はここ数年紆余曲折を経てきたものの、戦後の中日関係の発展を経て生まれた数多くのすばらしいエピソードが、われわれに尽きることのない感動を与えてくれたと表明。若い読者に愛される漫画の手法で描かれた砂原氏の激動の人生は、きっと中日青年の共感を呼び起こすだろうと述べた。

福岡県出身で1933年生まれの砂原氏は、1937年に両親と共に中国東北部へ移住。1948年に解放軍に入隊し、のち中国東北部で空軍の建設に参加。1955年に帰国してから一貫して中日友好事業と対中貿易事業に力を尽くしてきた。砂原氏は「日本は私の母国で、中国は私の祖国だ。私には100%日本人の血が流れているが、私の心は一度も中国を離れたことはない」と自身の気持ちを明きにした。

本作の執筆チームの代表で漫画家の李昀(り・いん)氏は創作の動機について、他郷で勉学に励んだ経験があるため、砂原氏の若い頃の経験に強い共感を覚えた。今の若者はその歴史を身を持って体験する機会がないので、受け入れられやすい漫画という形で伝えたいと語った。(記者/張明然、李佼俐)