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「すべてがネットでつながる」時代へ、杭州で中国初の5G全域カバーを試行

2019年 3月 12日15:38 提供:新華網日本語

2月28日、「モバイル·ワールド·コングレス(MWC)」会場の華為技術(ファーウェイ)ブースで仮想現実(VR)ゲームを体験する来場者。(バルセロナ=新華社記者/郭求達)

中国浙江省杭州市浜江区はこのほど、2019年5月17日の「世界電気通信の日」までに、区全域を次世代通信規格「5G」でカバーする計画を明らかにした。そこには、「中国初の5G全域カバーエリア」構築という大きな志があった。

公式のタイムスケジュールによると、2019年2月末、浙江省初の5GMassiveMIMO(マッシブ·マイモ)基地局を浜江区に建設し、最大速度のテスト環境を構築すると共に、一部のコアキャリアネットワークの最適化構想を完了。3月には、5G基地局関連設備を改良·レベルアップし、5Gコア通信ネットワークを構築。基地局を「100カ所」設置し、スポット的なカバーを実現する。4月末までに基地局を「200カ所」に拡大し、5Gの全域カバーをほぼ実現する。そして、5月17日までに、中国移動(チャイナモバイル)傘下の浙江移動は、5Gの浜江区全域カバーを達成し、中国の通信機器大手·華為技術(ファーウェイ)と連携して5G全ネットワークの最適化テストを実施し、浜江区での5G実用化目指すという。

杭州市は、5G導入において常に中国をけん引している。浙江移動の董事長鄭傑(てい·けつ)氏によると、チャイナモバイルは杭州に中国最大規模の5G試験ネットワークを構築し、ビジネス中心区域(CBD)·景勝地·ハイテク技術パーク·科学技術研究機関などの10エリアをカバーしている。また、新たに展開する21の産業応用モデル事業は、工業自動化、高速道路、鉄道、スマート医療、スマートシティなど様々な分野に及んでいる。

今年の政府活動報告は、製造業の質の高い発展の推進を中心に据え、工業の基盤と技術革新力を強化し、先進的製造業と現代型サービス業の融合·発展を促進し、製造強国の建設を加速させると発表。産業のインターネットプラットフォームを構築し、「スマート+」を拡大·発展させ、製造業の構造転換と高度化に力を与える方針を示した。

鄭氏は、「産業のインターネットは、次世代情報通信技術と工業経済の深い融合下における基幹インフラであり、世界の産業分布の新たな方向性を示している」とし、5Gの出現は革新的な変化をもたらし、製造業の質の向上と効率化、実体経済の構造転換と高度化に新たな活力を注入するだろうとの見方を示した。

業界関係者は、実世界とデジタル世界はすでに深く融合し始めており、5Gは「すべてをインターネットでつなぐ」ことを実現する重要な一歩であると指摘する。5Gは、経済·社会活動の基盤となり、人々の生活の利便性を大きく向上させると共に、人工知能(AI)との融合は未来の新たな方向性だと見ていると述べた。(記者/馬剣)