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冬に仕込む「女児紅」 浙江省紹興市

2018年 11月 23日16:05 提供:新華網日本語

21日、紹興女児紅醸造有限公司の倉庫で、黄酒のかめを整理する従業員。この倉庫には、多くの顧客が娘の結婚のために準備した「女児紅」を預けている。(紹興=新華社記者/翁忻暘)

中国浙江省紹興(しょうこう)市一帯では古くから、娘が誕生すると黄酒を仕込み、嫁入りする時にそれを客にふるまう風俗があり、その酒を「女児紅(じょじこう)」と呼んできた。同市上虞(じょうぐ)区東関街道にある酒造会社では、伝統的な黄酒の生産方法に則り、20近くに及ぶ醸造工程を手抜きなく行って酒造りをし、伝統的な黄酒醸成技法と娘が生まれればかならず酒を仕込むという「女児紅」の文化・風習を守り続けている。

黄酒は中国の最も古い酒の一つ。紹興では伝統的に、冬季にもち米を原料に同市の鑒湖(かんこ)の水で仕込む。出来上がった酒は、澄んだ色と馥郁(ふくいく)とした香りを持つ。