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「ひょうたん絵の達人」、国慶節向けの作品制作中 河北省

2018年 10月 1日16:04 提供:新華網日本語

中国河北省衡水(こうすい)市故城(こじょう)県に住む「ひょうたん絵の達人」徐長根(じょ・ちょうこん)さんは、69回目の国慶節(建国記念日、10月1日)を祝うひょうたん焼き絵(烙画)の作品づくりに励んでいる。

「歓度国慶」(国慶節を楽しく過ごす)と題した焼き絵作品は、テーマがはっきりしていて、構図も明瞭だ。徐さんによると、絵の主な部分は完成済みで、国慶節までに完成させるため、現在は細部の仕上げを急いでいるという。ひょうたんの正面には、果物が山盛りの大きな籠が描かれており、この果物籠には国慶節を祝うとともに、このほど終わったばかりの中国農民豊作節を祝う意味も込められている。

  ひょうたん焼き絵作家徐長根さん

まもなく国慶節ですから、それを祝う作品を作ろうと思ったのです。豊作節も終わったばかりなので、国慶節とともに豊作節も祝う作品にしようと思いました。これは国慶節のお祝いの盛り籠です。作品は完成間近で、国慶節に間に合わせたいと思っています。

ひょうたん焼き絵(烙画)は、中国では「燙画」や「火筆画」とも言われ、国家級無形文化遺産に登録されている。ひょうたん(葫蘆)は中国語で「フールー」と発音し「めでたい」を意味する「福禄」の発音に近いことや、一つとして同じ形が存在しない優美な姿から、古来、縁起物や観賞用として人々に大切にされ、好まれてきた。昔からひょうたんが大好きだったという徐さんの店に入ると、まるで小さなひょうたん博物館のようにあらゆる形のひょうたんがそろっていた。

幼い頃から絵を描くのが好きだった徐さんは2012年に偶然、他のひょうたん焼き絵作家と知り合い、以来、技法の研究に没頭してきた。焼き絵を始めてまだ6年しか経っていないが、既に一定の域に達し、毎月20個余りの作品が売れている。

徐さんは、ひょうたん焼き絵の色合いは一見簡単そうだが、技法の習得に必要な条件はとても厳しく、心が落ち着いていて、手先が安定していることが不可欠だと説明。今後も焼き絵の技法の研究を続け、より良い作品が作れるよう努力したいと語った。

  ひょうたん焼き絵作家徐長根さん

技術面では、まずこの焼き付けからです。心を落ち着け、手をしっかり安定させて焼き付けなければなりません。手先が不安定だと焼き付けの出来映えが変わってしまいます。というのもこれは鉄筆烙画で、こちらの彩筆烙画と性質は一緒ですが、使い方が違うのです。この鉄筆烙画、火筆烙画も、こちらの烙画も、5種類の色でできています。この5種類の色を焼き付けで出すことで立体的効果が生まれ、見応えある作品になるのです。(記者/張碩)

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