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河北省、3年以内に「黒臭水」を全面的に処置

2018年 8月 26日8:34 提供:新華網日本語

中国河北省政府は21日、記者会見を開き、同省が水質汚染の防止・対策行動計画を掘り下げて実施し、工業、農業、生活分野の汚染源と水中生態系の処置・回復を加速し、きれいな水を守っていくことを明らかにした。特に「黒臭水(汚染され黒く濁り、悪臭を放つ水)」の特別対策を展開し、2020年末までに「黒臭水」処置任務を全面的に完了するという。

同庁の李振国副庁長によると、同省が調査で確認した「黒臭水」で汚染された河川は計89本で、うち57の河川では処置が終わっているという。同省は今後、原因の制御と汚染物質の排除、内的原因の処理・対策、生態回復などの技術的措置を講じて、都市汚水収集システムをさらに改善し、河川への汚染物排出口の管理水準をさらに高め、工業企業の汚水排出管理を強化して、残りの32本についても期日までに質を維持しながらリストから削除できるように確実に保証するという。

きれいな水を守るために同省は今年初めから水源地保護、都市汚水処理の品質・効果向上、工業廃水の期限までの基準クリア処置、農業・農村部の汚染処置、河川・湖・ダム流域の総合整備や地下水の過剰くみ上げの取締などの特別行動を実施している。同省は、2020年までに、全省の地表水のうちⅠ-Ⅲ類の水(注)が占める比率を48・7%以上に引き上げ、劣Ⅴ類の水の比率を25・7%以内に制御し、近海域の良好な水質の比率を87・5%に引き上げることを打ち出している。

(注)中国では国家環境保護総局が発行する「地表水の環境基準(GB3838-2002)により、地表水の水質について 以下のように I~V 類と5つの分類に分け、それぞれについて汚染物質の基準値を設定している。

Ⅰ類:主に水源水。国家自然保護区

Ⅱ類:主に生活飲用水。一級保護区、希少魚類保護区、魚・海老産卵場

Ⅲ類:主に生活飲用水。二級保護区、一般魚類保護区、遊泳区

Ⅳ類:主に一般工業用水。一般工業用水区、直接人体に触れない娯楽用水区

Ⅴ類:主に農業用水。農業用水区、一般景観の求める水域

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