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社会

「女性ミミズ博士」の研究、農村に富の道開く 山東省禹城市

2018年7月18日 15:12
 提供:新華網日本語

「ミミズは勤勉な地下労働者で、消化系統はさまざまな酵素を分泌し、食べた有機廃棄物を速やかに分解して、利用しやすい栄養へと変化させることができる。また排せつされたミミズの糞は、優れた有機肥料として、土壌を改善しコストを節約でき、収益増加にもつながる」。こう語るのは中国山東省徳州市禹城市で知名度が上昇中の「女性ミミズ博士」の法月萍氏だ。法氏は2011年、山東大学の博士課程で学び、あるプロジェクトをきっかけにミミズとの縁ができた。

国内外の600本以上の論文を読み、ミミズのユニークな「魅力」を発見した法氏は2014年3月、500万元(1元=約17円)の資金を調達し、禹城市倫鎮でミミズの養殖を開始した。赤ミミズの収集により法氏は、ついにミミズ由来の活性酵素ポリペプチド液を抽出した。抽出物の農作物の葉への散布は大部分の化学肥料や農薬の代替となり、化学肥料の削減、農業の増収につながる。またビニールハウスでの全体収益を2〜3倍に増加させ、農業のグリーンサイクルの発展を実現できるという。

グリーンサイクルによる農業モデルは巨大な産業チェーンで、第1次・2次・3次産業の融合と、農業の構造転換・高度化を含んでいる。現地政府は法氏のミミズ養殖の産業化のために全方位的な支援を提供した。現地の電力部門もまた、長さ4・5キロの動力用電線と配電用変圧器3台を設置し、ミミズ養殖用ビニールハウスの産業化における電力供給の難題を解決した。現地政府と電力部門は「女性ミミズ博士」がけん引する村民の富への道を切り開いた。

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