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世界最長の叙事詩「ケサル王伝」完全版を公開 四川省成都

2018年 7月 13日18:43 提供:新華網日本語

文字数8千万字余り、300巻に編集されたチベット族の英雄叙事詩「ケサル王伝」が12日、中国四川省成都市で公開された。これは世界最長の叙事詩である「ケサル王伝」の最も完全なバージョンとなる。

今回公開された「ケサル王伝」全巻は、10年にわたる収集、整理、編纂を経ており、歴史上の手書きの写本、伏蔵本(一種の経典本)、木版本、活版印刷本、内部資料本、民間で新たにまとめられた語り本のほか、ここ60年近くの間に正式に出版された各バージョンの「ケサル王伝」を網羅している。

康巴文化研究院の牛麦青雲院長は「民間に点在するケサル王の物語を編纂するのは、貴重なチベット族の民族文化を保護し伝承するためだ」と説明した。

「ケサル王伝」はチベット族の口承文学で、チベット自治区、四川省、内モンゴル自治区、青海省などの地域で、今なお語り継がれている。

牛麦青雲氏は「文章の長さにおいて『ケサル王伝』全詩の行数は100万行を超えており、古代インドの神話的叙事詩『マハーバーラタ』と古代ギリシャのホメロスによる英雄叙事詩『イーリアス』・『オデュッセイア』を上回る世界最長の叙事詩となっている」と述べた。

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