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社会

17色の菜の花を研究開発 江西農業大学

2018年3月23日 15:40
 提供:新華網日本語

中国江西農業大学が4年をかけて研究開発した17色の菜の花がこの春、見頃を迎えている。専門家によると、この研究成果はナタネ産業の発展への突破口となり、将来的に相当の収益をもたらすという。

「菜の花畑は江西、ひいては中国農村旅行の顔である」と、その観光的価値を説明するのは、研究責任者で同大学農学院の付東輝教授。2002年から長期にわたって菜の花の研究に携わり、交雑育種や系統選抜育種、マーカー利用選抜育種などの多様な品種改良方法を用い、異なる花の色の遺伝子同士を新たに掛け合わせるなどして新しい色を次々に生み出してきた。

2017年には、開発した赤、オレンジ、ピンク、青みがかった白色など13色をベースに、深紅、紫などさらに4色を生み出し、花の色は17色になった。特に赤と紫系は色味がより鮮やかになり、鑑賞価値が高まった。このうち9色はすでに安定した栽培が可能で、菜の花観光の新商品になっている。

また、菜の花の開花期間を10日以上に延ばすことにも成功している。「一部の技術は菜の花の名所として知られる江西省婺源県での栽培にすでに利用されている。開花期間が1日延びるごとに同県には1千万元の経済効果がもたらされ、昨年すでに収益が出ている」という。

菜の花の多色化研究には課題もある。「菜の花は1年に1度ないし2度しか栽培できない。一つの色を安定的に栽培できるようになるまで4年から5年かかる」。付教授は現在、遺伝子マッピンググループを作り、色遺伝子についてマッピングを進め、知的財産権保護にも取り組んでおり、より珍しく鮮やかで美しい菜の花の開発を目指している。

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