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社会

第7回世界中国学フォーラム、中国の歩みに期待

2017年12月13日 18:41
 提供:中国国際放送局

2日間にわたって開催された第7回世界中国学フォーラムが11日、閉幕しました。世界各国から集まった約180人の参加者らは、『新時代の中国』と言うテーマをめぐり、「新時代の指導思想」や、「新時代のバランスのとれた発展」、「新時代の文化の底力」、「新時代の制度構築」、「新時代の大国外交」の5つのラウンドテーブルと中国学特別分科会を展開しました。第19回党大会後の中国の歩みおよび中国が果たすことのできる役割について、参加者らは高い関心を寄せるとともに、新たな期待を示しました。

日本の東京大学社会科学研究所の丸山知雄教授は、中国の鋼鉄産業の競争要因について、「中国の鋼鉄産業は今世紀に入り、その競争力に急劇かつ大幅な向上が見られた。原因は、国外の学者が唱える国家資本主義式の産業政策によるものではない。中国の鋼鉄産業への政策効果には限度がある」との考え方を示しました。

また、日本の愛知大学中国学研究センターの高橋五郎主任は、中国学特別会議で「これまでの研究が示すように、21世紀中期には中国が国際社会において最も影響力を持つ国家になる。これは、中国が政治、経済、文化などの領域で米国を超越することを意味しており、現代中国研究が世界の学術研究において地位を得るには、科学的な研究方法を確立することが必要だ」と述べた上で、その方法論について「1.中外研究者が用いることのできる研究方法を確立すること、2.学術の自由を保護、その自由を慎重に運用すること、3.中国と同時期の他国家との異同について比較すること、4.定性的方法と定量的方法を結合させ、比較政治学、比較経済学、比較文化の研究を行うこと」との4つの提案をしました。

他にも、日本の京都産業大学の岑智偉教授は、中国古代文献試算の歴史データの概算を通して、中国の内生的経済成長周期の法則性について総括を行いました。岑教授は「シルクロードの盛衰は、中国経済の起伏の周期と一致している。現在展開されている『一帯一路』構想は、中国の新たなラウンドにおける経済の飛躍の結果であり、世界の稀少資源の配置の最適化を促進し、世界の経済と福祉の発展にも新たな貢献をしていくことができる」と述べました。(取材・写真:趙雲莎)