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南京大虐殺の生存者と家族、祭祀を行う

2017年 12月 11日15:26 提供:中国国際放送局

12月13日は、中国侵略日本軍南京大虐殺80周年の記念日です。これに先立って、南京大虐殺の生存者は家族と共に、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館の前で80年前に日本軍によって殺害された家族を祭り、世界の平和を祈願し、殺戮が再び起こらないよう祈りました。

中国侵略日本軍によって殺害された同胞の名前が刻まれた壁の前に、生存者の一人、今年88歳の夏淑琴さんは家族を連れて日本軍に殺害された7人もの家族を祭りました。1937年12月13日午前、日本軍が夏さんの家に侵入し、夏さんのお父さん、おばあさん、おじいさんを射殺し、一人の妹さんを投げ殺し、おかあさんと二人のお姉さんを強姦した後殺害しました。当時8歳の夏さんは背中に日本軍に3回も銃剣で刺され、意識不明となりました。僅か4歳のもう一人の妹さんは布団の中に隠れていたため、生き残りました。遭難者の名前が刻まれた壁の前で、夏さんの孫さんは祭祀の言葉を読み上げました。短い時間で家族9人のうち、7人も殺されたという悲惨な過去のことを語ると、夏さんの涙は止まりません。

1937年12月13日、中国侵略日本軍は南京を侵攻し、30万人に上る中国人を虐殺しました。20世紀90年代、65歳となった夏淑琴さんは日本に渡り、第二次世界大戦後、旧日本軍の南京大虐殺の暴行を訴える一人目の生存者となりました。日本の右翼作家が夏さんを「偽の証人」と中傷したため、12年後、77歳の夏さんは再び日本に赴き、訴訟に応じ、法廷で名誉権を侵害したとして相手を訴え、全勝しました。

もう一人の生存者、今年91歳の余昌祥さんは、この日、車椅子に乗って、その壁の前で、お父さんへの手紙を読み上げました。日本軍が南京に侵入した時、余さんは家族と一緒に大きなパイプに身を隠しましたが、お父さんは日本軍に引っ張り出され殺害し、その遺体も見付かりませんでした。余さんにとって、お父さんの名前が刻まれたこの壁だけは、お父さんへの想いを寄せる場所となっています。

ここ数日、南京大虐殺の生存者である仇秀英さん、阮定東さん、艾義英さん、楊翠英さん、路洪才さん、陳桂香さんらは、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館前で、遭難した家族を追悼しました。

なお、2014年から、毎年12月13日の国家追悼日に先立って、南京大虐殺生存者家族の祭祀ができるようになりました。これは、人々の日本軍国主義が中国で犯した罪への訴えと、南京大虐殺遭難者への偲びです。さらに生存者の証言と歴史的記憶はこうして長く伝えられていくことができるということです。

2014年2月、中国の最高権力機関は満場一致で「12月13日を南京大虐殺犠牲者国家追悼日とする」法律を制定しました。今年のこの日は4回目の国家追悼日です。(藍、kokusei)