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日本式米作りが結ぶ華西村と日本の縁

2017年 8月 3日10:54 提供:中国国際放送局

日本の東京から1800キロ離れた中国江蘇省華西村には、日本人の食生活には欠かせない主食「米」で繋がりがあります。中国でも日本と同じようにお米を主食としています。

両国の交流のきっかけは、2014年に華西村の指導者である呉協恩書記が福井県のお米を食べて、その味に感動したことでした。最初は日本のお米を輸出することから始まりましたが、日本の米作りを華西村に伝えたいとの要望から華西村の農業研修生を日本側が受け入れました。

呉書記は華西村、これからの若者のことを考えて、新たな農業の担い手の必要性を感じていました。そこで村民の若者から希望者を募り、23歳から35歳までの7名が選ばれました。中には既に日本に留学していた経験を持つ人もおり、日本語に堪能な若者もいます。

本研修時の写真

2016年に行われた日本の福井県での農業研修は、中国人の若者にとって驚きの連続でした。稲の生育、ビニールハウスの建て方、田植え、機械の扱い方、収穫、さらに日本人の農業に対する精神など、あらゆる日本式の農業を学びました。研修に参加し、現在、江蘇省華西村米業有限公司で技術員として働いている崔京斌さんは「一つ一つの技術が中国とは全く違い、とても面白く参考になることばかりだった」と振り返ります。

華西村の米生産会社

技術員 崔京斌さん

2017年は日本の農業技術を学んだ若者たちが本格的に取り組む最初の1年です。約1000ムー(約67ヘクタール)に及ぶ広大な農地は、青々と成長している稲の風景が広がっています。

1000ムーの農地

育苗風景

今年から3年間に渡って、日本での中国人研修生の研修を担当した福井県の米農家清水豊之さんが華西村で現地指導に当たり、これまでのところ既に2回訪れています。日本の米の味の出会いから始まった華西村と日本との繋がり。これからは日本式の米作りが華西村で根付いて発展していき、農業を通した中日交流が活発になっていくことが期待されています。日本の技術を吸収した「華西村式」の米の収穫は10月頃の予定です。(星和明)

特産品として販売

「日本の技術」で作った米

日本のこしひかりを輸入販売