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社会

宇宙技術、一般人の生活と「ドッキング」

2017年4月26日 14:05
 提供:新華網日本語

4月24日は2年目となる「中国宇宙の日」だ。今年のテーマは「宇宙事業が美しい生活を創造する」で、宇宙技術の応用に焦点を絞り、国民経済の建設と社会の発展への貢献を示し、宇宙関連知識を広めることが狙いだ。人民日報が伝えた。

宇宙専門家によると、食卓に上がっている多くの野菜には、宇宙の「遺伝子」が含まれている。宇宙育種技術により生まれた高生産量・高品質の宇宙米と宇宙野菜は、その栄養価が大幅に高められている。

私たちが日常生活で最も親しんでいる即席麺に含まれる具材は、宇宙の冷凍・乾燥技術によって生まれた。この技術は食物の水分をすべて除去することで、微生物が繁殖するリスクを抑え、保存期間を延ばした。野菜に含まれる栄養価は、少しも損なわれない。また粉ミルクの栄養添加技術も、宇宙食から生まれた。

粉ミルクのついでに、おむつも見ていこう。これはそもそも宇宙飛行士が宇宙で任務遂行中、トイレに行きたくなった場合に備えて発明されたものだが、今や子育てをする親たちと乳幼児の利便性を高めている。それからもともとは宇宙服に使用されるために開発された保温・耐高温・断熱材料も現在、宇宙服の素材を汎用化し、遠赤外線防寒下着や消防服に広く用いられている。

情報によると、宇宙技術から生まれた製品は世界で3万種以上に達しており、中国でもすでに2000種以上の宇宙技術・成果が国民経済の各業界で用いられている。欧米などの複数の研究機関は、宇宙事業に1ドル投資することで、7−12ドルの見返りが生まれると計算している。

衛星航法やリアルタイム測位などは、道に迷ったり渋滞に遭遇するという悩みを解消する。高齢者と子供に「リストバンド」をつけさせれば、家族や友人は北斗測位システムを内蔵するデバイスにより、彼らの位置を正確に調べることができる。島、草原、森、砂漠など携帯電話の電波が届かない場所に行った場合、衛星通信が外界と連絡を取る最良の手段になる。

専門家によると、衛星が登場する前、各国では毎年、自然災害により生じる損失を調べることができなかった。しかし衛星減災システムの構築と整備に伴い、防災・減災の機能が日増しに拡大した。リアルタイムで得られる各種衛星写真により、台風・豪雨・濃霧・地震・火災・干ばつ・砂嵐などの自然災害および緊急事態を効果的に観測できるようになった。統計データによると、正確でタイムリーな予報と評価により、中国の自然災害による損失は毎年数百億元(1元は約16円)減少しているということだ。

(人民網日本語版)