小中大
2022年 5月 21日14:45 提供:東方網
小満は夏の第二の節気である。この時期、夏に熟成する様々な作物が豊かになりつつあるがまだ完全に成熟には至らない。ゆえに「小満」の名が付いた。
ことわざに「小満大満河川満」という言葉がある。小満を過ぎると頻繁に大雨が降ることを意味する。
小満は初夏で、この頃、気温が高くなり、降雨量も増えて湿気と熱気のまじわりが生まれる。
人体の脾は暖かく乾燥した環境を好み湿気が苦手なので、小満の養生は、脾臓の働きを促し、湿気を取り除くのを旨とする。飲食はさっぱりして薄味の食事をとし、解熱、湿気除去、脾臓の働きを促し、元気をつけるようにする。
小満の導引式では、主に手の厥陰心包経を伸ばす。
手の厥陰心包経は、手の中指から肘の内側まで上って、上腕の内側を経て腋の下に至り、下って脇の前後に散布している経絡である。
まず、息を吸いながら、片方の腕を回しながら体の前から上へあげる。もう片方の腕を回しながら下へ押して、両目を水平に向ける。これにより手の厥陰心包経を回しながら伸ばす。
そして、息を吐きながら両手のひらを回し、腰の両側に戻す。
自分の状況に合わせて左右交互に繰り返す。
小満の頃は、心の平和と足るを知る心理状態を保つことを旨とする。
(ビデオ:上海気功研究所)