日本の便秘薬ビューラックAは中国のSNSで高い人気を誇る。利用者が多く、ネット通販のプラットフォームでも好評を博している。包装には「便秘治療薬」と書かれているが、その効果はどうだろうか？

  ２７歳の陳さんは友達の勧めでビューラックAを購入した。最初はよく効いた。ダイエットの効果もあった。ところが、薬がだんだん効かなくなってきたので、量を増やすことにした。一日５錠、１０錠、２０錠……。半年経って陳さんはついに一日１００錠飲むようになったが、効果は全く現れなかった。

  そこで陳さんは、上海市第十人民病院結腸専門科に行き、検査を受けた。その結果、彼女の結腸には器質性病変が確認され、正常な生理機能を失って腹の中には３キロ以上便が詰まっているのが見られた。

  診察した李医師によると、ビューラックAは瀉下剤で刺激性があり、そんなに優れた治療効果はない。単純に乱暴に腸を刺激すると、腸は蠕動を引き起こして便意を生じる。しかし、大腸はその刺激にだんだん反応しなくなってしまい、かえって便秘になってほかの腸の病気を生じる可能性があるという。

  李医師は、「たまに起こる便秘は医師の指導の下で薬を服用してもいいが、便秘がいつまでも続くような場合は別の病気が隠れている可能性も考えられるので、病院で検査を受ける必要がある。自分で勝手にネットでの人気薬物を利用しないよう」呼びかけている。

（編集：ｆ）