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日本に滞在する中国芸術家徐進氏が曜変天目で日本伝統工芸展に初入選

2021年 6月 8日11:29 提供:東方網 編集者:王笑陽

 第61回石川伝統工芸展が6月2日から7日まで、日本金沢で開催された。「人間国宝」を含む121人の125点が出展され、このうちの7人が初めて出展した。7人の一人は、中国上海うまれで日本に数年間に滞在している芸術家の徐進氏だ。氏は龍窯焼き「曜変天目」で日本伝統工芸展に初入選した。

 今回入選した「曜変天目」は、中国福建建陽における龍窯での柴焼きからの出品だ。徐進氏によると、この作品は2016年に「曜変天目」を焼いて以来、最もいい作品である。絞りが明るくて、曜変が暗い夜の星空のように美しく、工芸が宋代のレベルに近いとのことだ。

 関係者によると、世界で3個半だけ残った宋代の「曜変天目」は、3個が日本に存在している。研究によって、これらは中国福建建陽水吉窯で焼かれたものだと分かっている。徐氏が用いた粘土も建陽水吉のもので、複雑な工芸を経て、1300℃以上の高温で焼かれた。同氏によると、いずれの手順でもまちがいがあってはならず、一回の焼きには天気、窯内の温度、湿度、位置など、すべてをコントロールしなければならない。だが逆に制御できないからこそ創作意欲がかき立てられるという。氏はこの技術を以って、上海市黄浦区無形財産曜変天目の伝承人に認定されている。

 また、現在、徐氏は日本へいけないものの、出展した作品を購入する意思を示したバイヤーがいるそうだ。氏は今回の出展を通じて、より多くの人が宋代の匠人の跡をたどり、龍窯で柴焼きを採用して、宋代の釉薬石と赤い土でこの技術を伝承して欲しいと願っている。

(曹俊)