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資生堂(中国)藤原憲太郎CEO:中国市場のポテンシャルは高く、より多くの高級ブランドを導入したい

2020年 11月 10日17:11 提供:東方網 編集者:範易成

  資生堂が中国国際輸入博覧会に参加するのは今年が2回目で、ブースの面積は去年の倍となった。今回の出展で最も注目されているのは、資生堂が海外で世界初披露する二つの高級ブランドの「THE GINZA(御銀座)」と「BAUM」であることは間違いない。資生堂中国地域の藤原憲太郎CEOは東方網の記者の取材に対し、「中国市場の先行きに自信を持っており、今後はより多くの高級ブランドを導入し、中国への投資を強化したいと思います」と述べた。

 海外で世界初披露 高級化粧品の新しい選択

 藤原CEOは、「資生堂は中国市場が今後世界の中で成長のポテンシャルが最も高くなると見ています。特に今年は新型コロナウイルスによるパンデミックが発生し、世界経済に巨大な衝撃を与えましたので、グループは新たなコア業務を定めました」と述べた。藤原CEOによると、資生堂は中国市場に向けた未来志向の戦略「Premium Skin Beauty」(付加価値ボディケア分野)を策定。中国に新たなブランドを導入し、中国での革新的な提携を強化することで実現する計画だ。今回の輸入博で発表されたTHE GINZA、BAUM、Effectimの三つのブランドは、この新たな戦略に対応する第一歩だ。

 資生堂のブースには、今回初登場する2つの新ブランドのための専用展示エリアを設けてある。このうちTHE GINZAは、日本商品の専門店と免税店以外では海外で初めて披露された高級スキンケアブランドで、そのコンセプトは「テーラーメイド·スキンケア」である。製品は使用者個人の肌の特性を感知し、栄養のニーズに応じて肌にちょうどいい栄養を提供する。

 もう一つの新発売ブランドBAUMは2020年6月に発売されたばかりの高級化粧品で、今回は日本以外の海外市場で初登場したものだ。BAUMは「木と共生する」という理念を融合させ、天然、環境保護、無添加の特徴を持っている。

 藤原CEOは、「今後、中国の消費者のボディケアに対するニーズはますます多様化する一方、品質や効果に対する要求も高まっていくでしょう。ですから私たちは輸入博を通じて、まだ中国に導入していない高級化粧品ブランドを消費者に紹介したいと思います」と述べた。この二つのブランドは輸入博での披露後、来年に正式に中国市場で発売する予定だという。

 海外で最も大きい市場 中国市場のポテンシャルに自信を持っている

 世界経済が大きなダメージを受けている状況の中で、資生堂中国の事業は迅速に回復し、急速な成長を遂げた。資生堂中国の上半期の売上高は1000億円(約64.9億元)に達し、日本市場を除く海外の第1位となり、2020年度の中国地区の売上高も10%以上増加する見込みだ。

 藤原CEOによると、新型コロナウイルスの影響で第1四半期は確かに困難に見舞われたが、第2四半期からは電子商取引とライブコマースによって状況が大きく好転し、第2四半期の売上高は前年度に比べて9%増となった。それだけでなく、消費者のボディケア製品に対する需要は依然として高く、高級化粧品などの製品の業績も急速に回復している。

藤原CEOは、「昨年は開放的なイノベーションを促進するために、中国の業務革新投資室を設立しました。今年3月に上海東方美谷に進出しましたが、これは中国での三つ目の研究基地になります。今回も積極的に輸入博に参加しましたが、これらは資生堂グループが中国市場で深く、長く発展したいとの決心を表しています」と話した。

 藤原CEOは、この時期の輸入博の開催は中国における外資系企業にとって大きな励ましとなったと言う。そして資生堂は中国政府が提出した「国内循環をメインとし、国内と世界の両循環の相互促進という新しい発展モデルの構築を加速する」と、第14次5カ年計画(十四五)に注目し、中国市場の高いポテンシャルを強く感じている。今後、化粧品市場や美容業界は著しく成長すると信じており、より多くの高級ブランドを導入して中国への投資を強化していく予定だ。

(実習編集:范応良)