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上海

2020年中国国際工業博覧会が開催 新型コロナウイルスと戦う設備を展示

2020年9月18日 16:17
 提供:東方網 編集者:範易成

 2020年中国国際工業博覧会(略称「中国工博会」)が15日に上海で開催された。今回の中国工博会では、「科学技術が新型コロナウイルス対策に寄与」という展示エリアが設けられ、上海でコロナ対策に用いられている科学技術の成果を集中的に展示している。

 新型コロナウイルスが蔓延しはじめた初期の段階に、上海では「臨床治療」「薬品とワクチン」「医療器械」などに関する応急的な研究開発が迅速に行われ、素晴らしい成果をあげた。

 僅か5分で結果を得られるPCR検査

 上海驷格生物有限会社が開発した全自動リアルタイムPCR検査装置は、通常1時間ほどかかるPCR検査を5分に短縮することができる。また、専用の検査キットを使用することで、わずか3マイクロリットルの唾液で30分でコロナウイルスとインフルエンザのダブル検査を行うことが可能だ。さらに、この装置は一度に多数のPCR検査を行い、8時間で200検体の唾液を同時に検査することができる。現在これは、120以上の医療機関、税関などの検査機関で使用されている。

 斯微生物会社のワクチンは年内投入の見込み

 今回の中国工博会には、斯微生物会社のワクチンも展示されている。これはmRNAワクチンで、生産と研究時間が短期間で生産コストが低いなどのメリットがある。関係者によると、ワクチンはすでに第3回の臨床サンプル品質検査に合格し、年内にも臨床治療に投入される予定だ。

 新型コロナウイルス感染者の臨床治療室を再現

 展示エリアには、上海公共衛生臨床センターにおける新型コロナウイルス感染者の臨床治療室も再現されている。治療現場の医療用品や現場の医師が発明したマスクなどもあって、来場者はまるでその場に立っているかのような錯覚を覚える。ここに立つと、当時現場で献身的に役割を果たした医療関係者の精神が感じられる。

(実習編集:范応良)