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2020上海ブックフェア·上海国際文学週十周年:根を下ろし外に向かって成長する

2020年 7月 28日16:51 提供:東方網 編集者:範易成

 上海ブックフェアは毎年8月に上海展覧センターで開催される本の展示イベントである。2006年に始まり、毎回読者のために15万以上の図書を用意。全国の出版社の図書、オーディオ、電子、新聞、デジタル出版、版権などの分野で最新の出版商品と成果を全面的に展示している。 2010年には上海という大都市が持つ懐の深さと国際的な気質を世界の人々に見せた上海万博が開かれたが、その次の年、上海ブックフェアの一環として、上海国際文学週が誕生した。この上海国際文学週は今年で第十回を迎える。上海ブックフェアがこの間、文化交流プラットフォームの構築に努力してきた中で、上海国際文学週も上海ブックフェアの重要なブランド·プロジェクトの一つになっている。

 根を下ろして有名ブランドを創出  

 2013年に文学週の最も重要なイベントの一つである「作家対談」の会場をいっそう盛り上げようと、思南公館の強力な支持を受けて初めて思南公館で対談が開かれた。思南公館の洋館の軒並みは上海が外国との貿易のために港を開放して以来、中国と西洋文化の融合を表すと同時に、近代上海の輝きの立会人でもある。

 思南公館で行われた対談は素晴らしい効果をもたらした。そこで文学週の読書交流活動を日常化して、上海ブックフェアがもたらす読書への情熱を継続させようと、文学週が終わった後、上海市新聞出版局、上海市作家協会、上海市黄浦区委員会宣伝部と思南公館は「思南文学の家」を設立して、毎週土曜日の午後、思南公館で「思南読書会」を開催するようになった。上海国際文学週は思南路のプラタナスの下の陰に根を下ろして、上海の文脈に溶け込んだといえよう。

 さらに2018年には、上海市新聞出版局、上海市作家協会、上海世紀出版集団などが協力して「思南書局」が開設した。「思南書局」はロンドンの有名なカフェ「ロンドン·レビュー·ブックショップ」の姉妹店にもなり、書局内にはロンドン·レビュー·ブックショップが上海の読者の興味によって選んだ新着本を置くエリアも設けられている。

 樹齢十年 外に向かって成長する木  

 ここ十年、文学週は深く根を下ろすと同時に、外に向かって枝を伸ばしている。中国の作家と外国人作家、中国文学と外国文学が対話できるプラットフォームとして活躍している。2015年からは、1902年に創刊されたロンドン·タイムズの別冊で文芸·文化批評雑誌の「Times Literary Supplement(TLS)」にも、無料で上海国際文学週の広告が載せられるようになっている。  

 さらに2016年、上海国際文学週は「ロンドンブックフェア·映像と銀幕週」と協力して、お互いに作家を派遣してブックフェアに参加し、中国とイギリス両国の作家たちに文化を渡る交流プラットフォームを立ち上げた。これによって中国文学を外国に広める有利な条件が作られた。

上海国際文学週総責任者で作家の孫甘露は、「TLSの編集者は上海国際文学週に我々の対談会に参加しています。このような相互の交流が文学週の『イメージ広告』であり、それが文学週を世に広く知らしめて価値を高めているのです」と述べる。そして「ここ十年来、この文脈の深い土地上海で、上海国際文学週はすでに国際的影響力がある『大木』になっている」と語った。

 今年のテーマに込められた想い

 コロナウイルスの影響を受けた今年、人々は多くの山と多くの川に隔てられている。しかし千言万語を語りたい。互いの思いは途切れない。そんな気持ちを込めて2020上海国際文学週のテーマは「万水千山」に定められた。

 上海国際文学週総責任者で作家の孫甘露は、「今年の上海国際文学週十周年には、特別なオンラインイベントを行う予定です。外国文学とSF小説に興味がある文学愛好者たちのために、多くの作者や学者が出席する対談会を開き、ブックフェアの期間中にネットで生配信を行います。疫病はまだ終わっていないですが、インターネットの力が人々の間の距離を縮め、上海国際文学週に集まることを可能にします。英文学、フランス文学、ロシア文学、日本文学SF文学など、七つの対談会を展開する予定です」と述べた。

(実習編集:范応良)