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上海

イーロン·マスクや馬雲など、各界の大物が上海人工知能大会に集合

2020年7月9日 17:07
 提供:東方網 編集者:範易成

 7月9日午前、2020年世界人工知能大会(以下、「大会」と略)が上海世博中心で開幕した。今回大会のテーマは「智聯世界 共同家園」(人工知能で世界を繋ぐ、皆の家)である。  

 開会式はまず世界初のAI歌手グループの曲「智聯家園」から始まり、4名のAIアイドルが会場で曲を披露した。  

 今回の開会式には、各分野の大物が顔をそろえた。テスラCEOでエンジニアであるイーロン·マスクをはじめ、アリババグループの創業者で現董事長主席·元CEO·ソフトバンクグループ取締役である馬雲、テンセントの董事会主席兼CEOで全国人民代表大会代表である馬化騰、中国最大の検索エンジンであるBaidu, Inc.の創業者李彦宏、上海医学治療専門家グループのリーダーで上海肝疾患研究所の副局長·常任委員である張文宏などが出席して発言した。  

 中国最大の検索エンジンであるBaidu, Inc.の創業者李彦宏は、「現在、コロナウイルスの疫病はまだ収まっていないが、世界人工知能大会をこのような形式で開催できたのは、上海の組織力と管理レベルの高さを示している。そして上海が真に人工知能を愛していることも明確にした。今回の疫病を一つのきっかけとして人々は自分の運命を握るという緊迫感を感じ、そして、人工知能はもう遠くないということを私たちに示した」と述べた。

 テンセントの董事会主席兼CEOで全国人民代表大会代表である馬化騰は、「残念ながら今回は上海に行くことはできないが、オンラインサミットは『面対面』という制限を取り払い、全世界を会場にして、『モニター対モニター』で参加することを可能にした。中国の改革開放の最前線として、上海は世界レベルの問題を解決するために協力交流のプラットフォームを提供している。今年のテンセントはオンラインでAI技術をアピールする。そして、テンセント華東総部はさらに上海で発展し、上海の人工知能の高峰を建設する一人になりたい」と述べた。

 復旦大学所属華山病院感染症科の張文宏副主任は、「今日の会場には人工知能の専門家が大勢いるが、私は唯一のユーザーだろう。今、人工知能に対する人々の期待は非常に高いが、個人的には今回の疫病が始まってから現在にいたるまで、これはただの起点に過ぎないと思う。疫病対策として今回中国は完全な封鎖を行った。コミュニティーが封鎖されて政府がやるべきことは山ほどあった。封鎖された町をどう管理するのか、そこは人工知能の出番だ。今回の疫病は伝統的知恵と町の管理のおかげで治まったが、疫病が過ぎたあと、人工知能はどう町の管理を最適化し、公衆衛生の警戒速度を上げるのを再考すべきだ」と述べた。

 テスラCEOでエンジニアであるイーロン·マスクはテレビ通話で演説をした。彼は、「我々はアメリカの商品を中国に運ぶだけではなく、中国で多くの創造的プロジェクトを開発したいということを強調する。明確なゲームのルールがあれば、人工知能は必ずどの人より上手くやれる。テスラの上海の工場は順調に進んでいる。私も早く中国のスーパー工場を訪れたい」と述べた。

 最後に、アリババグループの創業者で現董事長主席·元CEO·ソフトバンクグループ取締役である馬雲が、ホログラフィーで演説をした。彼は、「これはとても特殊な大会で、歴史的な大会である。第1回世界人工知能大会の際、こういう形で第2回大会を迎えるとは誰も思わなかっただろう。今最も重要なのは、どうやって機械を人の代わりに働かせるかということである。例えば、疫病が流行っている地域では機械によって問題解決を図ることをぜひ優先したい。疫病は我々に人類の未知の部分、地球の未知の部分を知らしめた。疫病は技術改革のトレンドは変えないが、デジタル技術の改革を加速させた。デジタル技術の加速に対して我々は準備しなければならない、これは今回の大会が解決しなければならない問題である」と述べた。

(実習編集:范応良)