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上海人民美術出版社の「一百○八上苑」展示ホールが一般公開

2020年 7月 9日10:11 提供:東方網 編集者:範易成

 このほど、上海長楽路672号にある上海人民美術出版社の改装工事が終わり、「一百○八上苑」という新しい名前で一般に開放された。この名前は、かつて「一百○八ノ将」の名を誇った108人の画家に由来する。社内の芝生に置かれている「中国連環画の揺籃」と書いてある石碑には、この町の誇らしい記憶が刻まれている。

 連環画とは小さな連続の絵物語のことで、近代中国では芸術の一ジャンルとして分類されているが、その歴史は中国の南北朝時代に遡る。隋唐時代の莫高窟に描かれた壁画は一種の連環画とも言える。


 連環画が初めて一つの絵画のジャンルとして現れた場所は上海だ。当時最新の印刷技術を持っていた上海は、石版印刷や亜鉛凸版印刷の技術を用いて1884年から大量の連環画を出版し始めた。そして1927年3月に出版された『連環図画三国志』以降、「図」を消した方が言い易かったことから、連環画という呼び方が段々主流になっていった。

 1950年代になって、瞿秋白や魯迅などの当時の賢人の指導で、連環画は黄金時代を迎えた。そして新中国が成立すると連環画の新たな革新を求めて上海人民美術出版社が誕生した。出版社は大勢の連環画画家を集めて「一百○八の将」という強力なチームを結成し、多くの連環画を創作した。

 上海人民美術出版社が出版した連環画の特徴は、まず題材の範囲が広い点である。古代から現代まで、国内から国外までなんでもある。次に出版された連環画の数が非常に多い。1952年から1953年の間に222冊もの連環画を出版した。最後に、品質の高さである。1963年の全国連環画創作大賞では、上海人民美術出版社の13冊が賞を受けている。 




(実習編集:范応良)