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上海

長江デルタ区域一体化モデル区に省レベルの管理権限 22の支持政策を提出

2020年7月6日 17:17
 提供:東方網 編集者:範易成

  7月3日午前、上海市·江蘇省·浙江省の共同記者会見が上海で開かれた。席上、地域一体化モデル区実行委員会主任で上海市発展改革委員会主任である馬春雷が、「長江デルタ生態一体化発展モデル区が高品質に発展するための若干の政策について」(以下「支持政策」と略)を紹介した後、江蘇省と浙江省の責任者と共に、記者の質問に答えた。

  馬主任はまず、「支持政策」は二つの省と一つの市が長江デルタ区域一体化発展の国家的戦略を遂げ、共に一体化モデル区を建設するための重要な政策的な支持と改革である、と紹介した。そして、今年の6月に開催された長江デルタ主要幹部フォーラムで、中国中央政治局委員で上海市委員会の李強書記は、「長江デルタ生態一体化発展モデル区の各政策を確実に、早めに打ち出すべき」とすでに指摘しており、モデル区理事会の検討と政府の審査の結果、「支持政策」が7月1日に正式に発表されることとなったと述べた。

  今回の「支持政策」は、改革権の賦与、資金援助、用地保障、新しいインフラの建設、要素の流通、管理とサービスにおけるイノベーション、組織保障という八つの視点から、計22の具体的な政策が打ち出された。具体的には、

  第一に、モデル区に改革の権利と管理権限を大胆に賦与する。

  第二に、行政からの資金援助を強化する。二つの省と一つの市は協力して3年間で3億元以上の特別資金を集め、モデル区の建設と発展のメンテナスに用いる。

  第三に、建設用地を保障する。建設用地については二つの省と一つの市が優先して保証する。農地との調整を合理的に企画する。

  第四に、ITインフラを強化する。5Gの普及やIPv6の配置などが主である。

 第五に、公共サービスの共同建設と資源共有を促進すること。教育システムの協同発展に力入れて、教育資源の共有を促進する。医療資源と医療保障の一体化を目指して、全体的な異郷での医療費用決算を簡単化にする。

  第六に、モデル区にある資源要素の自由流通を促進する。公共資源の配置を最適化し、公共資源取引プラットフォームの情報共有、資源統合を推進する。そして汚染物質排出権、炭素排出権などの環境権益取引場所の相互接続を促進する。

  第七に、管理とサービスをいっそう最適化する。主に企業の自由移転サービスを最適化し、バイオ医薬のグローバル共同研究用の対照薬品の輸入プロセスを最適化する。さらに一体化モデル区内の医療機器登録申請者が長江デルタ医療器械生産企業に製品生産を依頼することを許可するなどが含まれる。 第八に、組織への保障を強化し、政策の実行を確保する。一体化モデル区の執行委員会に対してそれぞれ仕事の要求を出し、各措置の着実な実行と実効の取得を確保する。二つの区と一つの県に対しては、他の市·県とは異なった新たな発展理念を表す業績評価と実績評価方法を規定する。

  続いて馬主任は、「『支持政策』は主に以下の三つの面に基づいて策定した」と述べた。 まずに、正しい目標を持って、国家戦略を全面的に遂げること。一体化モデル区の初心は生態と自然の一体化であり、これをめぐって提出された「支持政策」は「全体シナリオ」の補足である。

  次に、ニーズを把握して利便性と効率を追求すること。「支持政策」は実践から生み出し、区と区の間の現実的なニーズを満たし、統一的に計画する。 最後に、メインポイントを強調し、一体化の創新と重大改革に集中すること。一体化モデル区の建設は特別な使命を持っている。行政所属と行政境界を破らないことを前提に、地域の協同発展を求めるという「中国シナリオ」を作る。

  「支持政策」の遂行には二つの省と一つの市の協同努力が欠かせない。記者会見では、一体化モデル区実行委員会が政策研究、情報共有などの仕事を担当し、改革システムの統合を加速させると同時に、実施中に発生した新たな状況や問題などについて、適時に検討し、新しい政策を打ち出すことが強調された。

(実習編集:范応良)