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「中日文化交流と民心の通じ合い」セミナーが開催

2020年 6月 4日9:43 提供:東方網 編集者:王笑陽

 上海市人民対外友好協会と上海国際問題研究院の共催による「中日文化交流と民心の通じ合い(中日文化交流和民心相通)」セミナーが、5月30日、金橋碧云美術館で行われた。政府、企業、文化、学術などの各界の関係者が集まり、中日両国の文化交流についてそれぞれの体験や考えを発表した。

 在上海日本国総領事館の福田高幹領事は、1978年平和友好条約締結以来の中日両国の文化交流史を回顧して、中国語で次のように述べた。中国人の日本文化への接触の仕方は時代によって変わってきた。1978年に日本は中国で初めて日本映画週間を催した。そして、1980年代から90年代生まれの中国人にとって強く印象に残ったのは、「一休さん」や「スラムダンク」などの日本アニメだ。2010年以降は観光のために日本を訪れる中国人が大幅に増加し、旅を通して本当の日本を知った。福田領事は、「中日の間に文化交流を行うきっかけは多いです。各時代の人々の力を合わせて、新時代に向けた交流を推進したいと思います」と述べた。

 また、上海市人民対外友好協会の俞彭年元副会長は、日本を旅行したときの体験談を披露した。長崎のある旅館でカラオケをしたとき、唐の詩人である杜甫の漢詩『春望』を日本語で詠んだ。すると翌日、ある40歳ぐらいのスタッフが紙を持って彼にサインを求めて来たという。「その紙には、彼が漢字で写した『春望』が書いてありました。そして、『昨日、お客様がここでこの唐詩を詠んだのを聞いて非常に感動しました。高校で学んだ漢詩です』と言ったのです」。このことから俞元副会長は、中国人と日本人は文化を通して心が通じ合い、日本人は世界で一番中国文化を理解できる民族であることを実感したそうだ。

 今年は「日中文化·スポーツ交流推進年」である。新型コロナウイルスの感染拡大で両国間の人事往来は大きな影響を受けた。しかし、ネットを通じて文化上の交流などは間断なく続いてきた。これから感染が収束につれて、さまざま文化交流イベントもすこしずつ回復すると期待されている。