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果物などを加えた小龍包、上海の小龍包料理人

2020年 5月 11日9:43 提供:東方網 編集者:王笑陽

 日本で有名な中華料理、「小龍包」であるが、上海発祥の点心であることもよく知られている。実は上海では、小龍包と言えば南翔鎮の小龍包が一番の本場とされている。南翔小龍包の作り方は清代から伝わってきたものと言われているが、現在、南翔の小龍包料理人は、伝統的な技法を守りながらも小龍包の革新を続けている。そして今回は、バナナ小龍包、ココアとシイタケ小龍包の2種の新品を開発した。

 南翔鎮の古猗園レストランで働く陳亦泓さんは、「南翔小龍包」の第七代継承者である。陳さんは最近、バナナ小龍包、ココアとシイタケ小龍包の2種の新商品を開発し、メーデー5連休に初めてレストランで提供した。「連休中、この2つの新商品は1日平均でそれぞれ2000個と3000個売れました。反響が意外によかったです」と述べた。

 バナナ小龍包は、従来の肉餡にバナナを加えただけのもの。しかし、陳さんによると、小龍包に果物を入れるという発想はずっと前からあったという。りんごやハミウリなど、これまで数多くの果物を試したが、結局最後に、ちょっと熟していないバナナが小龍包に最も合うことを発見した。そして、バナナの味に合わせて小龍包の皮も白、緑、黄色という軽快な3色にした。

 いっぽう、ココアとシイタケ小龍包は、皮の小麦粉にココアを混ぜているので茶色をしている。食べるとシイタケ独特の香りがするが、肉餡にシイタケはカケラほども見つからない。その作り方について陳さんは、「これは秘密です」と笑った。

 古猗園レストランの小龍包料理人で、「南翔小龍包」の第六代の継承者の李建鋼さんによると、これまで合計で12種の味の小龍包を開発してきたそうだ。「南翔小龍包の作り方は清代から今まで伝わってきたもので、我々は伝統的な技法を継承しながら革新もすべきです。これでこそ永遠にお客様の胃袋をつかむことができるのです」と述べた。