上海ディズニーリゾートは５月６日、新型コロナウイルスの影響で１月下旬から一時休業していた上海ディズニーランドの営業を今月１１日から再開すると発表した。米国や日本など、世界各地のディズニーが閉鎖を続ける中、再開は上海が世界初となる。ディズニーが中国の防疫措置に対して、その効果を認めた結果でもある。

　上海ディズニーリゾートによると、再開しても最初のうちは入場制限や事前予約制、体温測定、マスク着用などの対策を取る。チケットは８日午前８時からインターネットで販売し、購入者は実名と身分証明証番号などを登録。子供遊園地やショー、キャラクターとの記念撮影など、人と人が頻繁に接触する可能性のある施設やイベントはまだ開放しないことにしている。

　ディズニーパーク（@DisneyParksNews）もツイッター公式アカウントを通してこのニュースを発表した。「とってもわくわくする嬉しいニュース！」「希望をもらった！」などのコメントが寄せられている。

　ウォルトディズニーが５日発表した２０２０年１～３月期決算によると、純利益は前年同期比９２％減の４億６千万ドルだった。新型コロナウイルスの感染拡大で、同社は上海ディズニーランドを含む世界のパークを全て閉鎖、映画制作にも大きな影響が出ている。ほとんどすべての事業で新型コロナウイルスの打撃を受け、金融危機後を下回る水準となったという。