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新型コロナと戦う友人に向けて上海歌舞団が『世界に愛を満たせ』を創作

2020年 5月 6日16:03 提供:東方網 編集者:曹俊

 中国の『義勇軍行進曲』が日本の松山バレエ団で鳴り響いた。日本のダンサーが決して標準とは言えない中国語で中国の国歌を歌い、『武漢、がんばれ!中国、がんばれ!』と声をあげて励ます姿は、新型コロナと戦っていた当時の中国人の心に深い感動を呼び起こした。上海歌舞団のダンサーで『トキ』の主役を務める朱潔静は、「こころに深く触れた」と述べた。そして現在、上海歌舞団は『世界に愛を満たせ』を創作し、新型コロナと戦っている海外の友人へ恩返しをしようとしている。

 この舞踏はマスクを切り口にして、手話を入れた歌詞となっている。編集からリハーサル、さらにビデオの収録まで、たった一週間で制作された。2000年以降生まれのダンサーを含む上海歌舞団の約50名のダンサーが参加していて、8拍子のいくつかの動作だけで構成されているが、全員のリズムや感情、位置、動きの大きさはまるで一人の人間が踊っているかのようである。すべてのダンサーが心をこめて繰り返してリハーサルした結果、完成された内容に仕上がった。

 朱潔静は主役の一人だ。舞踏の第一幕で、最初彼女は誰もいない劇場の椅子にもたれている。スポットライトが明るくなるにつれて踊り始め、最後にはマスクを脱ぎ捨てる。それは人々がウイルスと自信をもって戦い、最終的に笑顔を迎えられたその日を意味している。

 

主役の一人である朱潔静

 外国の芸術家や一般の観衆がこのダンスの意味とここに込められた感情を理解しやすいよう、舞踏はすべて単純な動作で表現されている。そして特別の舞台衣装ではなく、トキをシンボルとして図案化したTシャツとジーンズを身に着けている。

舞踏劇『トキ』

 また、この舞踏のビデオには舞踏劇の『トキ』の一部も収録されている。日本やアメリカで好評を博した『トキ』は上海歌舞団の代表作であり、国際文化交流を展開して民間友好を促進するシンボルだからだ。

  この舞踏を企画した上海文広演芸集団の馬晨騁総裁は、人間の思考や自然の喜びと共存する『トキ』の一部を今回の舞踏に入れた意味について、人類の自然保護に対する考えに沿うという以上に、人類の運命共同体に対する概念の再確認だから、と説明している。

 

主役の一人である王佳俊

 最新の舞踏『世界に愛を満たせ』は、まぎれもなく民間交流の一種である。世界の人々に向けて、中国·上海の若者の新型コロナに直面した際の積極的な精神状態を表現し、中国人の世界の友人へ向けた愛と励ましを示し、声のない言葉で世界に共通する感情と理念を伝えるものだ。朱潔静は、「われわれの行いは小さいが、小さいことを集めれば大きな力になる。人間は知恵、力、芸術と愛ですべての困難を乗り越えられると信じている」と述べている。

(編集:曹 俊)