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子供のN95マスクの着用は?

2020年 4月 29日9:50 提供:東方網 編集者:王笑陽

 新型コロナが収束したことにより、全国各地の小中学校が再開を始めた。そして感染予防策として、ほとんどの学校では生徒に在校中のマスク着用を要求している。そのため中にはN95マスクを着用したまま体育の授業に出る生徒もいる。これに対して専門家は、子供は肺の機能がまだ弱いので、あまりにも高性能のN95マスクを着用させると酸欠や頭痛などを引き起こす可能性があると指摘した。

 このほど、中国産業用織物協会などが一般消費者向けのマスクの団体基準を発表。これによると成人用マスクの通気抵抗は49Pa以下、子供用マスクは30Pa以下と規定された。団体基準を制定したひとりの東華大学紡織学院の靳向煜教授は、「N95マスクやサージカルマスクなどの通気抵抗は300Pa程度になるので、感染予防効果は高いが通気性は悪い。そのため、子供の日常用のマスクとして最適な選択ではない」と述べた。

 また、北京大学基礎医学院免疫学の王月丹教授によると、成人でもN95マスクの使用時間は4時間以内にしたほうがよく、長時間使うと肺に損傷が生じる可能性があると述べている。四川大学華西病院感染管理部の医師も、「窒息するリスクがあるので7歳以下の子供にN95マスクを付けさせてはいけない。排気弁付きのもだめだ」と指摘した。広州中医薬大学第一付属病院感染管理科の医師は、「酸素不足を引き起こす可能性があるので、生徒にマスクを付けさせて体育を行うことは勧めない。屋外で運動する場合にはマスクを着用しなくても構わない。感染予防を考えるなら、お互いに距離がとれるスポーツ種目をやればいい」と提言した。