ようこそ、中国上海!
在上海多国籍企業職場復帰ケース

Home >> 新着 >> 上海

新型コロナの影響で「オンライン新経済」が発展 上海市の行動計画

2020年 4月 14日14:44 提供:東方網 編集者:王笑陽

 新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、人と人が直接接触することを避けるオンラインサービスなどの需要が高まっている。これを背景に、上海市経済と情報化委員会は13日、『上海市がオンライン新経済の発展を促進する行動計画(上海市促进在线新经济发展行动方案)(2020-2022年)』(以下「計画」略)を発表した。

 「オンライン新経済」とは、人工知能(AI)や5G、インターネット、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの技術を、製造、金融、エンターテインメント、小売、教育、医療、物流、交通といった分野で活用することで新しい経済を創造するビジネスモデルを指す。今回の「計画」では、オンライン新経済の発展を促すための重点作業として、以下の12点を挙げている。

 1、無人工場:2022年までに100ヶ所以上の無人工場を建設する。最新の技術を導入し、新しい製造業の形を模索する。

 2、工業インターネット:大手企業による企業専用工業インターネットの開発を支持する。2022年までに全国的な影響力を持つ工業インターネットプラットフォームを20台構築する。

 3、テレワーク:オフィスの境を超えてどんな場合でも協働できるテレワークなどの勤労形態を発展させる。5G技術の応用で仕事の効率化を目指す。

 4、オンライン金融:貸付金の申請、返済、継続、そして投資、保険金の支払いなどでの手続きのオンライン化を進める。金融分野にAI、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの技術を導入する。「インターネット+医療健康+保険」という健康保険サービスプラットフォームを構築する。

 5、オンラインエンターテインメント:音楽、ショート動画、ライブ動画などのオンラインエンターテインメントの発展を加速させる。また、アニメ、ゲーム、漫画、ネット文学、eスポーツなども発展させる。

 6、オンライン展覧会:展覧会企画会社とクラウドサービスを提供する企業との提携を促進し、オンラインで会議や展覧会、イベントなどを開催する。

 7、ネットスーパー·生鮮市場:毎日の食料品や日用品をインターネットで注文できるネットスーパー·生鮮市場を開店する。いっぽうオフラインでは、無人スーパー、無人販売機、ゴミ収集機などを設置する。「買い物の達人」の生放送やチャットグループなどを利用したeコマースの新しい業態を奨励する。

 8、宅配便の非対面受取対応:小売、医療、飲食などの分野で、宅配便の非対面受取対応を普及させる。低温物流、速配、夜間配達サービスの発展を支持する。自動配送車の開発を進め、宅配業務における「最後の1キロ」問題を解決する。

 9、新しい移動手段:シェア自動車、自動運転タクシーなどの新しい移動手段を模索する。

 10、オンライン教育:「上海微校」、「空中課堂」といったオンライン教育のブランドを立ち上げる。「単位バンク」を開設することで、生涯学習を支援するシステムを構築する。

 11、オンライン開発·設計:ネットワークを利用した協同研究、協同開発、協同設計を実現させる。技術のオンライン取引プラットフォームを構築する。

 12、オンライン医療:「インターネット病院」の建設を加速させる。医療保険料のモバイル決済、5G技術を利用したオンライン診療や遠隔手術を推進する。病気診断、新薬開発などの分野でのAI導入を進める。