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ノータッチサービスがホテル業の再開を後押し

2020年 4月 9日17:52 提供:東方網 編集者:曹俊

 セルフチェックインとチェックアウト、ロボットによるデリバリーサービスいったノータッチサービスはウィルスの感染リスクを低減するため、コロナウィルスの発生期間中、ホテル業の主流になった。

 和頤至尊ホテル上海徐匯店のドアを開けると、セルフチェックインとチェックアウトマシン2台が目に入る。ある客がチェックイン手続きを行っているが、顔の識別、個人のチェックなどの手続きを行って支払いを完了すると、すぐにルームカードが出て来た。手続きにかかった時間はわずか1分足らず。客は「チェックイン手続きが情報化すると便利ですね。列に並ぶ必要もないし速いですから」と話した。

写真:セルフチェックインして出て来たルームカードと証書

 チェックインとチェックアウトマシンのそばでは、ロボットの至ちゃんがデリバリーサービスのため待機している。さっそく1503室の客からフロントに、水が2本欲しいと連絡が入った。そこでフロント係は至ちゃんにルームナンバーを入力し、中に2本の水を入れてふたを閉じた。至ちゃんの仕事開始だ。至ちゃんは自分でエレベーターを見つけると、それに乗って15階に到着。部屋のドアの前に着くと客に電話をかけて「水を取りに来てください」と言った。その上さらに、「消毒しました。安心してご利用ください」と心をこめて語りかけた。そのあとまた自分でロビーに戻り、消毒を受けた。1503室の客は、「ロボットは面白くて便利です。物を取りに行くためにわざわざ着替えする必要がないからいいですね」と述べた。

ロボットの至ちゃん

 北京首旅酒店(集団)中高級事業部総経理の高厚生氏によると、コロナウィルスの発生期間中、人と人の接触を減少してウィルスの感染を抑えるために、ノータッチサービスのニーズが増えたという。一部のサプライヤーと相談したこともあるが、様々な原因で協力には至らなかった。そこで、パートナーで持ち株会社でもある上海立名智能科技術有限公司と上海大学と話し合った結果、「物の交換」で協力することになった。コロナウィルスの発生期間でも客のニーズを満たして安心な部屋を提供でき、自分たちのコストも低下できたとのことだ。

北京首旅酒店(集団)中高級事業部総経理の高厚生氏

 高厚生氏は、客に安心して泊まってもらえるよう、ホテルにおける隔離ルームの経験や武漢医療関係者が宿泊したホテルの経験を生かして、防疫の基準を厳しく守りながらハードウェア、防疫消毒、綿製品の消毒·洗濯、客へのサービス、食事サービス、スタッフの防護などを細かく規定。公共エリア、厨房、客室という三つの面で、全方位で消毒した。また、同社のIT総経理の王波氏によると、技術チームはわずか一日で健康報告システムを構築して、毎日スタッフの健康を更新するようにした。これらの努力の結果、これまで企業内の10万人のスタッフには感染が確認されていない。さらに、ホテル周辺で感染が確認された場合の場所も調べることができるという。

 コロナウィルス発生期間にこのホテルを利用した客からは、感謝の手紙と旗も送られてきた。このうち、フィリピンから帰国した教師からの手紙には、祖国と第一線で働いている人々に対する感謝と、暖かさと安全を感じさせてもらったことが書かれていた。

フィリピンから帰国した教諭が書いた手紙

 コロナウィルスの発生は、ある程度経済的な影響をもたらした。しかし、北京首旅酒店(集団)では金融機構数社と協力して加盟のホテルに向けて、40億人民元の専門的な金融支持や特別の金融製品を提供し、加盟業種の復興を後押しした。

(編集:曹 俊 写真·映像も)