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ウイルス対策PRに上海市公安局が「どうぶつの森」を活用

2020年 4月 2日16:43 提供:東方網 編集者:王笑陽

 今話題になっている任天堂のゲーム『あつまれどうぶつの森』。日本だけにとどまらず、中国でも大ヒットしたが、その影響力は公的機関にも及んでいる。上海市公安局は4月1日、ウェボーの公式アカウントで、「どうぶつの森からのお知らせ:新型コロナの流入を警戒、入国の関門をしっかり守ろう!」という動画を投稿した。大人気のゲームを利用して新型コロナウイルス感染対策のPRし、人々の注目を集めるのがねらいだ。

 『あつまれどうぶつの森』は、任天堂より今年の3月20日に発売されたどうぶつの森シリーズの最新作である。プレイヤーがどうぶつたちと一緒に無人島に移住し、全くのゼロから新生活を始める。釣りやムシとり、ガーデニングなどといったアウトドアな遊びから、お部屋づくりやファッションまで、さまざまなことができる自由度の高いゲームだ。

 大きな没入感のある画面とサンドボックス的なシステムがこのゲームが好評を博している理由なのはもちろんだが、新型コロナウイルスの感染対策として外出を自粛し、家に引きこもるのには最適だから、という意見もある。しかし、このゲームの中に新型コロナ感染対策関連の施設を最初に持ち込んだのが中国のプレイヤーであることは間違いないだろう。現実世界を模倣するかのように、中国のプレイヤーは島民にマスクをつけたり、来訪客の体温を測定するための検温エリアを設置したりしている。

 上海市公安局はこれらのプレイヤーからヒントを得て、「どうぶつの森」版の新型コロナ感染対策PR動画を制作したようだ。PR動画では、飛行機で島の外から入ってくる来訪者のために、木製の柵で作られた専門の通路が設けられている。通路を進むと公安局員と検疫官姿の島民2人が通路の奥で待っている。来訪者は手を洗ってから公安局員の求めに応じてマスクとゴーグルを装着し、検疫官に体温を測定してもらう。そして最後に、「14日間の隔離措置に従うように」という指示を受ける。

 このPR動画は、発表されるとすぐに「島民」たちの間で大きな話題となった。