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在日中国人シングルマザーの演歌の道

2020年 3月 30日10:19 提供:東方網 編集者:範易成

  3月25日は、日本で暮らす中国人範莉莉にとって大切な日となった。なぜなら日本で初めて個人シングルをリリースした日だからだ。

  上海出身の範莉莉は幼い時から文化芸術に興味があり、特に音楽の才能に秀でていた。甘く澄んだ歌声で幼稚園から主役を務め、小学校、中学校でも学校の合唱団のソリストとして出演した。

  1994年に留学のため日本に渡り、美容専門学校を卒業した彼女は、日本の美容院に就職し働き始めた。

  日本に住んで日本文化に対する理解が深くなるにしたがって、範莉莉はだんだん日本の伝統的な歌に引きつけられるようになった。そして2011年からは、友達の勧めもあって日本語の歌を学び始めた。先生の指導のもとで日本の民俗調式などの基礎を勉強し、一生懸命に練習した結果、歌のコンクールなどに参加して好評を博すようになる。そして2014年には、日中通信社が開催した第17回日中カラオケ大会で優勝するまでとなった。

  ますます自分の歌に自信を持った範莉莉は、2018年から、日本の有名な作曲家である荒井玉英氏のもとでさらに系統的に勉強することによって、日本の伝統文化とプロの歌唱技術を身に着けた。先生の激励を受けて範莉莉は多くの歌のコンクールに出演に参加。良い成績をあげて技術も更に熟練すると同時に、舞台の経験も豊富になっていった。

  日本の演歌のリズムは独特で、発声の技巧と感情の表現が難しいとされる。特に外国人歌手である範莉莉にとっては、若い時から練習してきた日本人歌手に比べ、何倍もの努力が必要だった。

  範莉莉は故郷を離れて、日本でシングルマザーとして一生懸命に子供を育てている。その豊かな生活経験をもとに、彼女の演歌は抑揚が効いていて心情をきめ細かく表現することができる。哀愁を表現する演歌にはぴったりで、心を豊かに披露することができるのだ。

  範莉莉の舞台では、演歌で東方女性の美が表現される。その伝統と現代を融和する音楽スタイルは、日本の観客をも広く魅了するものとなっている。 そして3月25日、範莉莉初のシングルとなる「幸せの合鍵」が、日本の有名なレコード会社の徳間ジャパンからリリースされた。注目の曲は「幸せの合鍵」と「桜坂」だ。 

  範莉莉は、「私の歌を通じて、幸せを皆さんと分かち合いたいと思います。また、自分の努力で、在日中国人の名前が日本の演歌界で知られるようになれば嬉しいです」と語った。

(編集:f)