ようこそ、中国上海!
海上会客庁

Home >> 新着 >> 上海

夕日を眺める医者と患者 武漢の病院で感動的な瞬間

2020年 3月 6日16:55 提供:東方網 編集者:王笑陽

 武漢のある病院で、防護服を着た医者がベッドに横たわっている新型コロナウイルスの患者とともに夕日を眺めている写真が3月5日にネットで広がり、多くの人を感動させた。

 写真に写っている医師は、復旦大学付属中山病院の呼吸治療師の劉凱医師で、医療支援チームのメンバーとして武漢に来た。劉凱医師によると、この写真は、CT検査を受けた87歳の患者さんを病棟に搬送する帰りだったいう。

 「患者さんの調子がよくなったのでCT検査で回復状況を調べることにしました。検査のためには別の建物に移動しなければなりませんので、私が付き添いました。それで検査が終わって戻る途中、ちょうどきれいな夕日が見えたんです」と言った。この患者は入院して1ヶ月近くが経ち、ずっと隔離病棟にいるので太陽も見られずに気分が落ち込んでいた。そこで美しい夕日を見れば気分が少しでもよくなるだろうと考えて、「ちょっと止まって夕日を見てみましょう」と患者に声をかけたという。

 写真を撮ったのは、ちょうどこのシーンに居合わせた大学生ボランティアだ。

 写真がウェイボー(Weibo)に投稿されると、すぐに話題を呼んだ。「心が温まって涙も出る」「どんなときも、この世界への愛をあきらめないで」「たそがれ時の日の光は、人に力を与えることができる」「きれいな写真だ。皆さんが早く帰ることができるように願っている」など、たくさんのコメントが寄せられた。

 劉凱医師自身、武漢に来てからずっと隔離病棟に詰めていて忙しく、陽光を楽しむ余裕もなかったという。そして、「私自身も見たかったんですよ」と笑った。