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上海の企業が鼻マスクを生産 武漢の医療従事者を支援

2020年 3月 4日17:04 提供:東方網 編集者:王笑陽

 食事などをする際、マスクは一時的に外さざるを得ないだろう。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎が流行している中、病院で働く医師や看護師にとっては、食事のためにマスクを外すことさえ危険な行為になっている。

 武漢の医療従事者が食事をとる際の感染リスクを下げるために、上海の羅莱生活と宏隆医療の2社は、医療用鼻マスクを2万枚生産して武漢に送った。

 最初にこの問題に気づいたのは、復旦大学附属中山病院呼吸科の副主任である蒋進軍医師だ。蒋医師は1月24日、上海の医療チームのメンバーとして武漢へ赴き、その際、同僚の医師らが病院で食事をする時にマスクを外さなければならないことに気づいた。しかしそれは感染のリスクが高くなる行為でもある。そこで彼は、中山病院科学研究科のチームと協力して、使い捨ての医療用鼻マスクを開発した。

医療用鼻マスクの様子

 医療用鼻マスクの生産を担ったのは、上海の企業である羅莱生活と宏隆医療。宏隆医療は医療機器メーカーであり、マスク生産の経験もある。いっぽう、羅莱生活はもともとは家庭用繊維製品メーカーだが、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けた政府の緊急要請に応じてマスクの生産に乗り出した。会社では武漢の医師と検討を重ねて、わずか三日で試作品を作り上げ、武漢に送ったということだ。

鼻マスクをつけて食事をする医師(撮影:蒋進軍)

 羅莱生活の陶永瑛董事長は、「試作品はまだまだ完璧ではありません。でも、武漢の医師や看護師から『とてもいいですよ』と暖かい励ましをもらいました。私たちは生産方法の調整などを通じて、医療従事者のためによりよいものを提供したいです」と述べた。