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この休み 家で中医学の有酸素運動をしましょう

2020年 2月 20日16:05 提供:東方網 編集者:範易成

  新型コロナウイルスと闘う中、市では市民に対して、外出や人が多い場所に行くことを出来るだけ避けるよう呼びかけている。そこで家で手軽にできる運動として、中医学の有酸素運動「少林内功」をみなさんにお勧めしよう。

  「少林内功」は中国伝統の養生法だ。内功推拿流派に属し、近年、上海市の非物質文化遺産にも認められた。站襠(たんとう:少林立禅)を基礎とし、足腰及び上肢の運動力を鍛える。体を強くし、健康促進、疾病予防などにも効果があると言われている。

  「少林内功」第4代伝承人である李啓明氏によると、「少林内功」というと人はたいてい中国のカンフーを想像するだろうが、実はそうではなく、中医学の伝統的な有酸素運動のことを指す。「有酸素運動の基本は、ゆったりと、できるだけ負荷を少なく持続させることにあります。少林内功もこれらの条件に適っていて、いつでも、だれでも、どこでもできる運動なのです」と李氏は説明する。

  中国上海市出身の李啓明氏は、1995年から日本の和歌山県御坊市にある北出病院の健康センターで、中医学内功推拿に属する「少林内功」の普及に努めてきた。

  李氏と日本との縁は1993年、和歌山県にある北出病院の北出俊一院長と出会ったことに始まる。当時、北出病院は上海市普陀区中心病院と友好病院を締結していた。中医学を深く尊敬する北出院長は、中国から中医学の医師を招いて自分の病院で力を発揮してもらいたいと考えていた。そして1993年に上海市政府に対して求人票を提出し、人選と検討を繰り返した末に、李氏が推薦されたのである。

  こうして1995年、50歳の李啓明氏は北出病院の健康センターで「少林内功」の教室を始めた。最初は5、6人程度の生徒しかいなかったが、しだいに50人以上の規模に拡大していった。北出医師も参加して一緒に習練する中で、少林内功には驚くほどの効果があると知り、李医師と少林内功と出会えて本当によかったと感じたという。

  「少林内功」が普及していくにつれて、李氏はだんだん人々から注目されるようになった。その後の11年の間には、日本の健康関連の雑誌に「少林内功」の内容が掲載されたほか、日本語の紹介書籍も出版された。さらに、大阪府立大学総合科学部の研究要請を受け、関連する論文が東京生命情報科学フォーラムで発表された。

  「少林内功」の簡単なやり方

  第一歩:内股で八の字を書くようにして立つ。足の指はしっかりと地面をつかみ、太ももの筋肉を緊張させる。

  第二歩:手の4本の指はしっかり合わせて親指と離す。両腕をまっすぐ伸ばしたまま、ゆっくり体の前から後ろに移動する。

  第三歩:顔を上げて胸を広げ、口角を引いて笑顔を作る。

  この三歩を連続して行うことは「少林内功」の一つである。

(編集:f)