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上海市のマスク生産量急増、市民に「合理的に使用」と呼びかけ

2020年 2月 6日16:57 提供:東方網 編集者:王笑陽

 このところの上海市民の最大の関心事と言えば、マスクの供給問題だ。薬局の前にマスクを求める長い行列ができることも多い。特に、2月10日からは企業の営業活動が再開されるため、マスクの需要量はさらに高まると見られている。そこで上海市政府は、マスク生産工場の再開を全力で支援し、生産能力の拡大を推進している。

 上海市にはマスクや関連材料のメーカーが計17社あるが、政府の呼びかけに応えてすでにすべての工場が生産を再開した。稼働率が回復するにつれて、マスク生産量は急速に上昇している。

 新型コロナウイルスの流行初期における上海市のマスク生産量は、1日40万~50万枚程度で、主に輸出用に販売されていた。しかし流行が拡大するにつれて、1月27日の生産量は80万枚、28日は110万枚、30日は140万枚、そして2月4日には260万枚以上と、生産量はどんどん増えてきている。さらに、輸出向けの物を国内向けに切り替え、上海市のニーズを満たそうとしている。上海市政府はこの他にも、流行の初期段階で市内のマスクメーカーから1800万枚の在庫品の供出を求めたり、海外からも仕入れるなど、さまざまな措置も講じている。

 これまで普通の状況下でのマスクの販売量は、全市でも1日1万枚程度であった。新型肺炎の発生後、上海市は在庫調達や増産などの手段を通して、医療用と防疫用のマスク供給を確保。春節の連休にも、三日連続で薬局などの小売市場へ300万枚を供給した。現在、小売市場へのマスク供給量は1日180万~200万枚となっている。

 そして今後は、工場の従業員の職場復帰に伴い、マスクの生産量はいっそう増加すると期待される。

 現在のところマスクの供給不足は依然として深刻のように見える。しかしその理由として、需要が異常に拡大したことが挙げられる。したがって専門家は、市民がマスクを正しく使えば、本当の需要量はそれほど大きくないと指摘している。

 上海市政府は引き続きマスク増産への努力を求め、可能な限り供給量を増やそうとしている。そして一方で市民にはマスクの買い占めを控えて、マスクを科学的、合理的に使い、過度な使用に気をつけ、貴重な医療用マスクを最前線でウイルスと戦う医師や看護師に残すよう呼び掛けている。