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2月10日上海プレスリリース

2020年 2月 11日13:04 提供:上海市人民政府外事弁公室 編集者:曹俊

  一、症例状況:

    2020年2月10日0時から12時にかけて、上海市では新型コロナウイルスによる肺炎に疑われる症例68例が除外された。新たに治癒·退院4例、新たに増えた確定患者4例、いずれも上海市常住人口である。

    2月10日12時現在、上海市では累計、疑われる症例1130例が除外され、確定患者299例が発見されている。そのうち、男性156例、女性143例。患者の年齢は生後7ヶ月から88歳。湖北省居住歴または渡航歴があるのは142例、湖北以外の省·市の居住歴または渡航歴があるのは24例、関連症例接触歴があるのは130例、疫学調査中3例となっている。上海以外からの者97例で、上海市常住人口202例となる。

    現在、病状が安定しているのは230例、危篤10例、重症10例、治癒·退院48例、死亡1例。尚、疑われている205例が検査中である。

    昨日、2月9日0時から24時にかけて、上海市では新たに確定患者3例が発見された。疫学調査の結果、2月9日の確定患者がかかわる区域と場所は以下のとおりである。

    徐匯区:尚海湾豪庭

    閔行区:虹橋花苑、城市超市CITYSHOP(虹梅路店)、虹六菜市場

    宝山区:四季緑城(北区)

    これまで判明した濃厚接触者に対してすべて隔離医学観察を実施しており、確定患者が発生した住宅団地に関して、すべて現地に通告し、関係措置を徹底実施している。

 

    次に、団体旅行による集団感染の事例を紹介する。

    1月28日、上海浦東国際空港の入国検査で、フランスから上海に到着した航空便から疑いのある症例2名が見つかり、直ちに医療機関に送られ受診した。2人の患者は1月30日と2月1日にそれぞれ新型コロナウイルス肺炎と確認された。

    疫学調査の結果、2人は義理の母と娘婿の間柄で、その家族4人(父、母、娘、娘婿)は1月10日に武漢でヨーロッパに向かうビザを申請し、華南海鮮市場の近くで食事をしたことがある。1月16日から28日にかけて、ヨーロッパ団体旅行に参加した。父親は1月27日に新型コロナウイルス肺炎と確認され、娘は介護のためフランスにとどまり、後に1月29日にも新型コロナウイルス肺炎と確認された。

    当旅行団の他のメンバーと当航空便の乗客乗員から、計29名の濃厚接触者が入国の際に集中隔離医学観察を受けることとなった。医学観察期間中、旅行団メンバーから3名の新型コロナウイルス肺炎確定患者が出た。その他の濃厚接触者はまだ医学観察中である。

    この事例について、以下ように注意喚起したい。

    1、感染予防コントロール期間中、個人の自己防護意識を強め、旅行に出かけず、各種会合に参加せず、人が密集する場所に行かないようにしてほしい。

    2、発熱、咳などの症状が出た場合、公共交通機関の利用を避け、マスク着用の上、近くの発熱外来で受診すべきである。

    3、交通機関を利用する際、必ずマスクを正しく着用し、口、鼻、目を手で触らないで、よく手を洗い、手の衛生を保つべきである。

 

    二、治療状況:

    引き続き、全市から最良の医療資源を集め、新型コロナウイルス肺炎確定患者、特に重症、危篤患者に対する治療を強め、全力を投じて重症発生率を抑え、治癒率を高めていく。引き続き市内にある発熱外来に対する監督指導検査を行い、Uターンラッシュによる受診ピークに備える発熱外来の計画対策案、専門家による治療能力、隔離観察施設の設置、疑い症例の診療、院内感染予防コントロール、防護用品管理等の項目を重点的に強化する。引き続き武漢を支援する医療チームを注目し、サポートをしていく。

    新型コロナウイルス肺炎患者の治療を強化すると同時に、全市の医療資源を統括配置し、日常の医療サービスが秩序よく展開されることを確保している。市民が診療時間帯のピークを避けるように誘導し、病院の受診患者を減らし、院内感染を防ぐために、上海市では33673885、33683885発熱問い合わせホットラインが開通されており、発熱、空咳、下痢、倦怠感などの症状がある市民に電話相談を行っており、「新型コロナウイルスワークルーム」というウィーチャット公衆アカウントも開設され、市民にオンライン問診サービスを提供している。36の市レベル病院もオンライン問い合わせプラットフォームを導入しており、各レベルの医療機関も電話、ネットによる検索、問い合わせと予約サービスを提供している。市民はあらかじめ情報を検索し、電話やネットで問い合わせをすることができるようになっている。

 

    三、予防コントロール措置:

    上海市新型コロナウイルス肺炎感染予防コントロール活動指導グループ弁公室は医学観察を受けた者が電子媒体による証明を提示し、末端組織の管理スタッフと労働力使用機関が検索確認できるように「医学観察解除証明」モジュールとアプリケーションプラットフォームの開発に着手している。公衆衛生応急処置をテーマとするデータベースを設立する。「医学観察解除証明」検索システム、確定症例又は疑い症例検索システム、発熱患者追跡システムなど、行政事務ウィーチャットシステムに基づく「アプレット」を開発し、末端組織における的確な予防コントロールをサポートしていく。浦東新区、静安区に赴き、事業·生産再開に向けた企業の感染予防コントロール準備作業の現地視察を行った。

    市衛生健康委員会は、医療機関と重点公共衛生場所に対する衛生監督検査を行い、医療機関にあるセントラル空調·換気システムの状況、消毒剤の使用状況、医療関係者の職業防護措置、医療汚水の消毒、医療廃棄物の処置などが重点となっている。