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上海市政治協商会議が今日開幕、5分野に316件の議案を提出

2020年 1月 14日17:02 提供:東方網 編集者:王笑陽

 上海市第15期人民代表大会第3回会議と上海市政協第13期委員会第3回会議、いわゆる上海市の「両会」が、14日から20日までの日程で開催されている。そして人民代表大会に先立って、14日、政治協商会議が開幕した。今度の会議には各政協委員から、経済、政治、文化、社会、生態文明の五つの分野で合計316件の議案が提出されている。

鳳懋倫政協委員

 鳳懋倫政協委員は、高齢者の移動手段に焦点を当てた二つの議案を提出した。なぜ高齢者の移動手段に注目するようになったかという質問に対して、鳳政協委員は、きっかけは約2年前に起きた、ある知り合いの政協委員の実体験だと答えた。知り合いの政協委員のお母さんが病気で入院して転院が必要となった。そこで朝962120番に掛けて予約したのだが、早朝に電話したにもかかわらず154番目になってしまったのだ。こうなった背景に、上海市医療救急センターが2018年、緊急性の低い患者を搬送する搬送車を予約するための962120番を開通したものの、依頼数が多すぎて一日の出動回数が200台でもニーズに間に合っていないという現実がある。

 上海市は中国で一番高齢化が進んでいる都市だ。2018年末時点での60歳以上の高齢者人口は、上海戸籍人口の34.4%を占めている。さらにこれからも病気などで移動の問題を抱える高齢者数がますます増えるだろうと予想される。こうしたことから鳳懋倫政協委員は、高齢者の移動手段の確保を目指し、患者搬送車の充実、福祉タクシーの導入などを提言したものだ。