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上海文廟が今年改修工事に、有名な古本市場は閉鎖か

2020年 1月 14日9:38 提供:東方網 編集者:王笑陽

 上海文廟前の古本市場は1993年の開業で、上海だけでなく全国的にも有名であり、これまで多くの古本愛好家を引き寄せてきた。しかし今回、文廟の改修工事に伴って、遅くても今年6月から一時休業することとなった。関係者の話では、市場がいつ再開するかについてはまだ決まっておらず、27年の歴史ある上海文廟古本市場は、今年で閉鎖されるかもしれないということだ。

上海文廟前の古本市場

 上海文廟古本市場は、日曜日のみ開催されている。入場券はわずか1元で、この価格は開業当時から変わっていない。

入場券は1元

 昔は文廟前の広場にチョークで線を描くことで、一つ一つのブースを作ったという。そして古本を地面に並べ、客はしゃがんだまま本を選んだ。今は屋台を並べるようになったが、本が多すぎる場合には机の上だけでは足りなくて、シートを敷いて地面に並べたり積んだりすることもある。そこには古本、写本、漫画本、中古DVDや録音テープはもちろん、時には、昔のバス定期券、写真、手紙、年画(春節に飾られる版画)までも並べられている。

 昔の上海文廟古本市場

 ここが最盛期の時には、一日の入場者数が8千人以上に達したそうだ。

 今はそれほどではないが、実は近年の傾向として、来場者の中に若者や外国人が増えている。ここに来れば若者は古本や古い写真、手紙などを通して父親世代の生活を知ることができる。また、外国人にとってここは親しみのあるものを見つけられる場所にもなっている。例えば、『鉄腕アトム』や『タンタンの冒険』の漫画本などだ。