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日本の高級イチゴ1粒14,000円のセットを中国の業者が150万円で落札

2019年 12月 20日17:28 提供:東方網 編集者:範易成

 日本の果物は中国と比べて「高価」な存在だということはよく知られている。そしてこのほど、日本奈良県産のイチゴ、1粒が約14,000円のセットが150万円で落札された。バイヤーは中国香港の果物卸売り業者で、中国のメディアに報道されて話題を呼んだ。

 このイチゴは奈良県産で、甘さも見た目も最上級のイチゴを集めた「金色の玉手箱」というもの。1セット(3品種×各36粒)限りの出荷で、落札した香港の業者は、売らずにまずは観賞するという。生産者も「これはイチゴの値段じゃない」と驚きを述べた。

 日本の果物はなぜこんなに高いのだろうか?その理由としてまず、日本は自国の農業と農家の収入を守る政策を取ってきた点が挙げられる。どの農家も都市部の人々と変わらない収入水準を求め、そのため日本政府は、彼らが高収入を得られるよう輸入農産物に高い関税をかけている。さらに農家へ対して直接補助を行い、消費者からの税金も農家への補填に充てている。

 さらに、日本は労働力も土地も少なく生産量に限りがあるため、農業製品を農業協同組合(JA)が統一で運営しているという特徴がある。JAは農作物を販売する過程で需要と供給の調整を行い、付加価値をつけるために農産品に加工を施し、高値で売ることで農家の利益を増やし、農家が自分で買い手を探す面倒も肩代わりしている。

 次に、日本の人件費は高い。高額な人件費も果物の値段を上げている理由の一つと見られる。

 また、日本の農家は最高品質の果物を生み出すために資金を投入し続けていて、果物を育てるコストそのものが高いと言える。たとえばメロンは完全な温室栽培を実現し、気温、湿度ともにメロンが育つのに最も適した環境を整えている。

(編集:f)